2015/07/22
夏本番をむかえる8月1週目、オーミの「チアリーダー」が、2週目の首位をマークした、今週の米ビルボード・シングル・チャート。
レゲエ・サウンドが涼やかな風を運び、清涼剤としても心地よい「チアリーダー」。ピーク・ポジションをみると、UKはじめとするヨーロッパ各国、オーストラリアやアジア圏などでも、主要チャートを支配(No.1獲得)している。ビルボードジャパンの洋楽チャート(Hot Overseas)でも、テイラー・スウィフトやカーリー・レイ・ジェプセンといった知名度の高いアーティストに混じり、早くもTOP10入りを果たしている。アメリカに留まらず、全世界で“オーミ・フィーバー”を巻き起こしているが、全米チャートにおいては、そう長くトップに君臨していられないかもしれない。
というのも、12週のNo.1をマークした、ウィズ・カリファ feat. チャーリー・プースの「シー・ユー・アゲイン」をあっさり追い越し、あっという間に2位に浮上した、ザ・ウィークエンドの「キャント・フィール・マイ・フェイス」の勢いがすさまじいからだ。R&Bチャートでは首位をマークし、エアプレイ、デジタル・セールス共に好調。さらに、この曲はオーディオ・ビデオの公開に留まっていて、そのオーディオ・ビデオのみの再生回数だけで、すでに3000万回を突破している。公式ビデオが公開されれば、ストリーミング回数の上昇により、早くも首位(オーミ)との入れ替わりが実現されるのではないか、という見解だ。
また、先立ってリリースされた「ザ・ヒルズ」も、先週の12位から10位へ、自身4曲目、4曲連続のTOP10入りを果たしている。こちらはすでに公式ビデオが公開されていて、再生回数は間もなく8000万回を突破する。「キャント・フィール・マイ・フェイス」に並んで、R&Bチャートでは2位まで浮上し、ワンツーを独占中のザ・ウィークエンド。両曲が収録される、2ndアルバム『ビューティ・ビハインド・ザ・マッドネス』のリリース日は8月末を予定していることから、この1か月間でプロモーションが特化されるのは確実で、エアプレイの上昇やTV出演などを受け、初のNo.1獲得も目前といったところではないか。
ニューアルバムのリリースが期待されているのは、ザ・ウィークエンドだけではない。
スクリレックス&ディプロの「ウェア・アー・ユー・ナウ」(12位)にフューチャリング・アーティストとしてクレジットされている、ジャスティン・ビーバーの3rdアルバムが現在、作成中とのことで、世界中のファンがそのリリース情報に耳を寄せている。ザ・ウィークエンドの新作にも携わっているという、カニエ・ウエストがジャスティンのプロデュースを務めるという噂や、「ウェア・アー・ユー・ナウ」のスクリレックス&ディプロがシングルを作成中との発言など、情報が交錯しているが、リリース日やレーベルからの正式な情報は公開されていない。このところはゴシップネタで賑わせていただけに、ミュージシャンとしての意地とプライドをかけて、すばらしい新作のリリースを期待したいものだ。
80位には、エミネム&グウェン・ステファニーのコラボソング「キング・ネバー・ダイ」がデビュー。この曲は、エミネムが監修をつとめる映画『サウスポー』のサウンドトラックに収録されるナンバーで、同盤から先行シングルとしてリリースされた。今年は『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』や『ワイルド・スピード』といった、映画のサントラ盤が大ヒットしていることから、本作のブレイクも期待したい。映画は北米で7月24日に公開、サントラ盤も同日にリリースされる。
Text: 本家 一成
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