2015/07/20
よしもとばなな原作の映画『海のふた』が7月18日より公開され、初日舞台挨拶が新宿武蔵野館にて行われた。
この日の舞台挨拶には、主演の菊池亜希子、三根梓、豊島圭介監督が登壇した。菊池は原作の感想を聞かれ、「よしもとさんの言葉はどれも美しくて、セリフの1つ1つが無理なく体に染み込んできました。内容も私自身が日々考えていたことがストレートに書かれていて、これは他人事じゃないなとすごく感じました」と当時の心境を振り返った。
さらに、菊池は本作で初共演を果たした三根の印象を「三根さんって良い意味で今っぽくないですよね。昭和の中頃に生きていそう(笑)あと三根さんの横顔がすごい好きで、当時動画にはまっていたので、休憩時間にこそっと横顔を隠し撮りしてました。いいショットをたくさん持っているのですが、公開したら事務所に怒られるので(笑)」と暴露した。これに対し三根は「盗撮されてることは知りませんでしたけど(笑)菊池さんが最後までお姉さんとして支えてくれたので最後まで頑張れました!」と年の差を超えた仲の良さをアピールした。
主演の二人への演出について監督は「2人の自然な魅力を引き出そうと今回撮影前にワークショップをしてみたり、わざと急な斜面を自転車をこぎながらセリフを喋ってもらったり、海に浮かんでもらったりと、自分をコントロールできない状態で演技をしてもらいました」と独自の演出方法を述べた。
最後に、本作のテーマにかけ「忘れられないひと夏の思い出」を聞かれた三根は、10年間続けたバレーボールを挙げ「中学時代に一番熱心に練習をしていて、私たちの代になってから急に顧問の先生がスパルタ化してしまって、特に夏休みの練習がきつかったです。でも、地区大会で負けてしまうチームが、その年は地区大会を1位で通過して、県大会でも優勝することができたんです」とスポ根の学生時代を語った。菊池は吹奏楽部の思い出に触れ「大会前のある日、きれいなロングヘアーの顧問の先生が刈り上げにしてきたんですよ。副部長だったので私も刈り上げにしました。今も卒業アルバムに残っていて、絶対出てきて欲しくないです(笑)」と仰天エピソードを明かし笑みを浮かべた。
本作について菊池は「私の周りにもたくさんの人が自分の生きていく道を模索している人がいるんですけど、そういった人たちに寄り添ってくれるような作品だと思います」と挨拶し、大きな拍手の中、笑顔で会場を後にした。
◎公開情報『海のふた』
2015年7月18日(土)より全国ロードショー
監督:豊島圭介
原作:よしもとばなな「海のふた」(中公文庫刊)
主題歌:蘭華「はじまり色」
出演:菊池亜希子、三根梓、小林ユウキチ、天衣織女、鈴木慶一
(C)2015 よしもとばなな/『海のふた』製作委員
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