2015/07/15
ラッパー、ミーク・ミルの2ndアルバム『ドリームス・ワース・モア・ザン・マネー』が、2週目のNo.1をマークした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
7月10日から、全世界でのリリース日が毎週金曜に統一されたことを受け、アルバムの集計期間が今週のみ短縮され、初登場作品のランクインが無いという、異例のアルバム・チャートとなった。そのため、上位でセールスをキープしたアーティストがTOP10内に停滞し、先週初動枚数25万枚を獲得してNo.1デビューを果たした、ミーク・ミルは自身初の2週連続首位獲得に。本作はカナダでもNo.1をマークし、UKチャートでも13位と大健闘。2週目で前作『ドリームス・アンド・ナイトメアズ』のセールスを軽く上回り、すでに50万枚近い累計枚数を獲得する大ヒットに至っている。
チャート・アクションとしては、ほぼ変動のないランキングとなったが、今年のチャートを支配する、女王テイラー・スウィフトの『1989』が再び2位に上昇、グラミー効果により上位に停滞し続けている、エド・シーランの『x(マルティプライ)』は4位に、マルーン5の『V』はTOP10内に返り咲き、メーガン・トレイナーやサム・スミス、ドレイクなど、セールスが安定しているアーティストのアルバムが、それぞれランクアップを果たした。
ニールセン・ミュージックの実売調査により集計すると、2015年現時点でのNo.1アルバムは、やはりテイラー・スウィフトの『1989』。続いて、ドレイクの『イフ・ユーアー・リーディング・ディス・イッツ・トゥー・レイト』、3位にはエド・シーランの『x(マルティプライ)』がランクインし、サム・スミス『イン・ザ・ロンリー・アワー』(5位)、メーガン・トレイナー『タイトル』(6位)、マルーン5『V』(8位)と、上半期上位をマークし続けていたアーティストが、総合売上でも上位に並んだ。
また、同作からのシングルヒットが影響したこともあり、4位には『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』、7位には『ワイルド・スピード7』と、TOP10内にサウンドトラック盤が2作もランクインする快挙を成し遂げている。
サウンドトラック盤では、先週10位にデビューした『マジック・マイクXXL』が、今週は2ランクアップの8位へ上昇している。7月1日から公開された映画が、初日の興行収入で首位デビューを果たし、週末の興行収入でも、4位と全作を超える大ヒットを記録したことで、サントラ盤へのセールスに繋いだ。また、映画『マジック・マイクXXL』の日本上映も決定し、10月17日から全国で公開される。
起死回生の1曲となった「ファイト・ソング」が、今週のシングルチャートで8位まで上昇している、レイチェル・プラッテンの同名EP盤『ファイト・ソング』は、そのヒットを受けて自己最高位の21位まで上昇。アルバムも、シングルに続いて自身初のTOP10入りなるか、今後の動きに注目したい。
Text: 本家 一成
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