2015/06/12 11:00
再浮上して尚強し!ウィズ・カリファfeat.チャーリー・プースの「シー・ユー・アゲイン」が、8週目のNo.1をマークした今週の米ビルボード・シングル・チャート。
先週、テイラー・スウィフトから首位の座を略奪してから、勢い衰えず今週もNo.1をマークした「シー・ユー・アゲイン」。iTunesチャートだけでなく、主要国の総合チャートをほぼ制覇し、アメリカ全土に留まらない人気を誇っている。
2位にダウンしたテイラー・スウィフトの「バッド・ブラッド」も同様に、カナダ、オーストラリアなどで首位、UKでもTOP5入りを果たしている。首位との差も大きく離されていないことから、まだ登場数の少ないテイラーが、巻き返しの首位略奪となる展開も、十分に考えられる。
アルバムのリリース効果でTOP5入りしたのは、ジェイソン・デルーロの「ウォント・トゥ・ウォント・ミー」。この曲が先行シングルとしてリリースされた4thアルバム『エヴリシング・イズ・4』が6月4日にリリースされたことで、エアプレイ、ストリーミング回数が上昇し、ポイントを伸ばした。この曲のヒットにより、今週のアルバムチャートでは見事、4位にデビュー。アルバムチャートでは、自身初のTOP10入りを果たした。
新たにTOP10内にエントリーしたのは、アンディ・グラマーの「ハニー・アイム・グッド」。LA出身のイケメン、シンガーソングライターで、カントリー調の夏らしいサウンドが、シーズンを盛り上げているということもあり、エアプレイが急上昇。また、多国籍・ジャンルにわたるカップルたちが「交際何年目」というボードを掲げるビデオが話題をよび、1500万回に届くストリーミングポイントが、今回のヒットにつながった。
テイラー・スウィフトの「バッド・ブラッド」が、【2015 ビルボード・ミュージック・アワード】でのプレミアと共に幕開けしたことや、10位のマルーン5「シュガー」では、彼らが一般の結婚式に飛び入り参加するという“サプライズ動画”的な要素でヒットするなど、今のHOT100チャートでは“ビデオ効果”によるチャート・アクションが主流になっている。それだけ、音楽を聴く手段として最も起用されているのが、YouTubeなど含むストリーミングということなのだろう。
次週TOP10入りを果たすことが予想されるのは、オーミの「チアリーダー」。ダンスホール調の中毒性のあるサウンドが、アメリカ含む世界各国でかかりまくっているようで、TOP10入りはもちろん、この夏No,1に到達することも期待できる。
「シュガー」がダウンし始めたと同時に、ランクアップしてきているマルーン5の新曲「ディス・サマー」は23位まで上昇中。アルバム『V』からの4thシングルで、アルバムのリイシュー形態としてリリースされたトラックの1曲。『V』からは、これまでリリースされた全シングルがTOP10入りを果たしていることから、この曲もビデオのリリースと共に、4曲目のランクインを果たすことが期待できる。現時点では、リリック・ビデオが公開されていて、すでに650万回を突破した。
Text: 本家 一成
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