2015/05/08
お笑い芸人にして、近年では風男塾のプロデュースなどでも知られるはなわが、4月30日に恵比寿天窓.switchにてワンマンライブ【はなわ音楽会】を開催。ナイツと瀬口かなという超豪華なゲストのみならず、“テレベース”なる新楽器も初披露と見所満載のステージを展開した。
90年代より前代未聞のベース漫談で名を馳せ、過去には代表ネタのシングルやフルアルバムもリリースしてきたはなわだが、近年では前述したように風男塾のプロデューサーとして作詞作曲にも携わるなど、音楽シーンでも独特の存在感を示してきた。今年で20年を迎えた芸歴の中でお笑い界と音楽界を渡り歩いてきた彼が主催するイベント【はなわ音楽会】は、当然ながらそのどちらをも楽しむことができる内容に。
バックバンドを引き連れて登場したはなわは、挨拶代わりに「HANAWA ROCK」「埼玉県」をバンドスタイルで披露。「子育てや風男塾もいいですけど、そろそろ自分のこともやりませんか?」と事務所から強めに言われたことから今回のイベント開催を決意したと暴露して笑いを誘うと、続いて原点とも言うべきベース漫談スタイルで「実話」を歌い、最初のゲストとしてナイツの2人をステージに呼び込んだ。
はなわの実弟 塙宣之がボケを担当するナイツは、定番ネタから「寄席みたいなネタ」という地上波ではお見せできない内容の物まで、自在の漫才で会場を爆笑で包み込むと、はなわも加わった3人でのトークも展開。さらには2人が大好きだという風男塾「同じ時代に生まれた若者たち」を3人で熱唱するという珍しい一幕もと、ナイツファンにとっても必見のステージで観衆を楽しませた。
次のハイライトとなったのが、もう1人のゲスト 瀬口かなとのステージだ。会場には風男塾のファンらしき女性も多数見受けられていただけに、風男塾では瀬斗光黄として活躍している彼女の登場で、会場はわっと黄色い歓声に包まれた。はなわと彼女の関係は古く、かつてRKB毎日放送『原口・はなわの踊る!すまいる大御殿』のお宅訪問コーナーで当時中学生の瀬口と偶然出会った時の映像や、その後、第3回全日本アニソングランプリでベスト4入りした彼女をはなわ自らスカウトしたエピソードが紹介され、瀬口はそのアニソングランプリで歌唱したという「ライオン」で美声を響かせた。
そしてもう1つの見所となったのが、はなわのために開発されたという新楽器 テレベースの登場だ。スピーカー内蔵型のベースのボディ上部にタブレットが設置されたこの楽器で、はなわは新ネタ「つらいぜ!ダリヒー」を披露。この曲は左利きならではの苦悩が切々と綴られていくロックチューンになるが、その歌詞に合わせてタブレットにはコミカルな映像が映し出されるという、フリップ芸とベース漫談を融合させた新たなスタイルになっているのだ。このテレベースはまだまだカスタマイズが予定されているようで、さらなる進化が期待できそうだ。
最後はアンコールにも応じ、この日のゲストを再び呼び込んで全員で「佐賀県」を大合唱。そしてあの福山雅治からも絶賛され、この春23年の歴史に幕を下ろしたニッポン放送『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』の打ち上げでも歌わせてもらったというハートフルな名曲「故郷」で、【はなわ音楽会】は大団円を迎えた。
なお、はなわは【はなわ音楽会】を定期的に開催していきたいと話しており、今後は音楽シーンでの活躍も期待できそうだ。
撮影:杉岡祐樹
◎【はなわ音楽会】
2015/04/30(木) at 恵比寿天窓.switch
01.HANAWA ROCK
02.埼玉県
03.実話
04.出会い
05.同じ時代に生まれた若者たち with ナイツ
06.息子
07.だいじょうぶ だいじょうぶ
08.紙ヒコーキ(瀬口かな)
09.ライオン(瀬口かな)
10.つらいぜ!ダリヒー
11.B型ロックンロール
12.下を向いて帰ろう
En1.佐賀県
En2.故郷
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