2015/05/07 15:54
5月11日付のBillboard JAPAN週間セールスアルバムチャート“Top Albums”では、浜田省吾の10年ぶりのオリジナルアルバム『Journey of a Songwriter ~旅するソングライター』が実売数7.6万枚で1位になった。現在もロングセールスを続けるサザンオールスターズ『葡萄』は2位に入る形となった。
『Journey of a Songwriter ~旅するソングライター』は、映画『アゲイン 28年目の甲子園』主題歌に起用された「夢のつづき」を含む17トラックを収録し、75分を超える大作。SoundScan JapanによるCDアルバム売上レポートの都道府県別セールスデータを見てみると、東京で5800枚、愛知で4000枚、大阪で3600枚と大都市での販売量が目立つが、浜田省吾の地元・広島でも3100枚売れて、全国4位のセールスをあげている。地元からの根強いバックアップもあり圧倒的な1位に輝いた。
そして、今週の“Top Albums”TOP5を見てみると、洋楽曲アルバムが3~5位までを占めている(4位のDJ KAORI『DJ KAORI'S BEST POP HITS』は、洋楽曲のミックスCD)。3位の『ワイルド・スピード スカイミッション』のサントラ盤には、国内洋楽チャート“Hot Overseas”で1位になっているウィズ・カリファfeat.チャーリー・プース「シー・ユー・アゲイン」が収録されていたり、DJのデヴィッド・ゲッタやフロー・ライダーなど豪華なメンバーが参加している1枚。4月8日リリースのアルバムだが、映画の公開と共にじわじわと売上げを伸ばし、先週は1.3万枚販売された。その内1.2万枚が店舗で販売されており、これは映画を見た後、劇中で使われている楽曲に興味を持ち、その足でCDを購入する人が多かったと推測できる。
4位の『DJ KAORI'S BEST POP HITS』は、総売り上げ8500枚のうち7700枚が店舗で販売された。こちらも『ワイルド・スピード スカイミッション』のサントラ盤同様、店舗での売り上げが圧倒的に高い。関東や中部、近畿など人口が多い地域での販売量が高く、ミックスCDという特性から若い世代の支持を受けてのランクインと予想される。DJ KAORIはこれまでも数多くのミックスCDをリリースしてきており、“ミックスCD”という文化を日本に定着させたと言っても過言ではないであろう。
5位には、ホワイトスネイク『ザ・パープル・アルバム』がランクイン。これは、ヴォーカルのデヴィッド・カヴァーデイルがかつて在籍していたディープ・パープルの楽曲をカバーしたアルバムで、洋楽ファンの間では話題となっていた1枚だ。こちらは、総売り上げ7600枚のうち、5400枚がイーコマースで販売された。洋楽タイトルは、小さい店舗には置いていない可能性もあるのでイーコマースでの販売が伸びる傾向がある。それと、このアルバムは世界最速で日本で発売された。海外のファンたちが日本のサイトを通じて購入した可能性もある。これらの要因もイーコマースでのセールスに大きく影響していると考えられる。
◎Billboard JAPAN週間セールスアルバムチャート “Top Albums”
(2015年5月11日付)
1位.浜田省吾『Journey of a Songwriter~旅するソングライター』
2位.サザンオールスターズ『葡萄』
3位.『「ワイルド・スピード スカイミッション」オリジナル・サウンドトラック』
4位.DJ KAORI『DJ KAORI'S BEST POP HITS』
5位.ホワイトスネイク『ザ・パープル・アルバム』
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