2012/02/17 00:00
ジェイソン・ムラーズの音楽ビデオを天才映画監督、テレンス・マリックの作品と比べようとは誰もしないだろうし、おそらくすべきではない。
しかし、 マーク・ペリングトンが監督したムラーズの「アイ・ウォント・ギヴ・アップ」のクリップ(2/16にVH1でプレミアされた)は、アメリカの原風景、陽射しに溢れたイメージ、非線形の構造、ピンぼけの風景写真と衝撃的クローズアップのコントラストなど、アカデミー賞の最優秀作品賞にノミネートされた『トゥリー・オブ・ライフ』に妙に似ているのだ。もちろん、マリックの映画作品のせいでムラーズが砂漠でラブ・ソングを歌っているわけではないだろうが。実際、ムラーズの最新音楽ビデオは、あらゆる人種や信条の悩めるアメリカ市民がリアルに描かれていて、ブルース・スプリングスティーンの「ウィー・テイク・ケア・オブ・アワ・オウン」のクリップの雰囲気を思い出させたりもする。あるショットでは、元海軍兵士が片足を失っていながら彼女と踊ったり、別のショットでは平野の真ん中で男が赤ん坊をあやしたりしている。ぼさぼさの巻き毛あごひげのせいでエディ・ヴェダーのように見えるムラーズはこうした移り変わるイメージの中で歌っており、クリップの最初と最後にオレンジ色の煙の中を歩いていく。
「アイ・ウォント・ギヴ・アップ」は先月リリースされてホット100の8位にいきなり入ってきた。これは「アイム・ユアーズ」や「レメディ」のような彼のシングルのチャートでの大活躍に続くもの。今週初め、シンガー・ソングライターの4作目のフル・アルバムのタイトルと発売日が発表された。『ラヴ・イズ・ア・フォー・レター・ワード』は4/17に発売になる。
「このニュー・アルバムにはあまりホーンが入っていなくて、もっとピアノとギターのテクスチャーが重要になっている。全体像としてもっとヴォーカルが中心になってるんだ」とムラーズは12月にアルバムについてビルボードに語った。彼は2/16に『ザ・レイト・ショー・ウィズ・デヴィッド・レターマン』に出演し、3/2には『エレン』に出演する。
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