2015/03/10
昨年10周年を迎え、今年の1月28日に9thアルバム『FLY HIGH』をリリースした3ピースバンド doaが、3月7日にZepp DiverCity TOKYOにて全国ツアー【doa LIVE Tour 2015 -FLY HIGH-】の最終公演を行った。
<まさかのアクシデント。リーダー 徳永が椎間板ヘルニアで緊急手術>
公演の直前、彼らを突然のアクシデントが襲った。リーダーにしてdoaの作曲と編曲を担当している徳永暁人(vo,b)が、本公演の直前に椎間板ヘルニアを悪化させ、緊急手術する事態になったのだ。
2月28日に岡山でのセミファイナル公演のリハーサル時から腰に異変を覚え、公演後に入院、3月3日に全身麻酔で手術を行った。その3日後の6日には退院するという強行スケジュールで、徳永はこの日のツアーファイナルを迎えた。
さすがに高座椅子に腰掛けてのステージとなったが、それでも彼は肩から重いベースギターを担ぎ、アンコール含めて19曲、約2時間のステージを完遂したのだ。尋常ならざる精神力とそのプロ根性には、心底感服せざるを得なかった。
<秀逸なコーラスワークで魅せる、類まれなる音楽体験>
ライブのセットリストは、最新アルバム『FLY HIGH』収録曲が中心だ。心地よい疾走感に雄々しいコーラスが重なる「DRIVE AWAY」に始まり、徳永がメインボーカルを担当する「DA・LI・LA~君にParty Tonight」。B'zより連なるビーイング直系ともいうべき特有の節回しが魅力の吉本大樹(vo)が紡ぐメロディに、サポートも含めた6人のコーラスが絶妙に折り重なっていく「満月の狼」。大田紳一郎(vo,g)による突き抜けたハイトーンが鼓膜を刺激する「Sailing」などなど、めくるめく3人のボーカルで最新チューンが次々に届けられていく。
また、キーボード、ギター、ドラムと3人のサポートメンバーを携えて贈るサウンドも実に見事だ。トゥーマッチでもシンプルでもなく、絶妙にコントロールされた各々の音色はクリアで清々しい。時に壮大で、時に壮麗なコーラスワークとブレンドされた上品な音像の数々からは、他に類を見ない音楽体験を存分に楽しむことができるのだ。
<ハイライトはアンコール>
そうしたdoaの魅力が全面に出たのが、アンコールでの一幕だろう。本編のラストにアルバムタイトル曲「FLY HIGH」をセレクトし、“みんなの夢をFLY HIGH!”企画として観客も総出で紙飛行機を飛ばす壮観な光景を完成させた彼らはTシャツ姿で再登場すると、同じく最新アルバムに収録された「Goodbye Girl」を披露し始めた。
押し付けがましさも妙な達観もなく、だからこそ余計に感じられる人間味にあふれた歌詞を、観衆も含めた会場全体がコーラスした瞬間に生み出される広大な音世界は、正にdoaのライブならでは。そして最後はやはり『FLY HIGH』からのナンバー「SMILE」で、その場に居合わせたすべての人々を笑顔にしてツアーファイナルは幕を下ろした。
なお、その徳永暁人と大田紳一郎は、大阪 北堀江 hillsパン工場にて3月20日に開催される同会場の12周年記念ライブへの参加も決定している。
◎【doa LIVE Tour 2015 -FLY HIGH-】
2015/03/07(土) at Zepp DiverCity TOKYO
セットリスト:
01.DRIVE AWAY
02.DA・LI・LA~君にParty Tonight
03.満月の狼
04.TAKE IT EASY
05.Route 26
06.Sailing
07.Amazing Days
08.Something
09.PUSH! PUSH! 押せ押せアニマル
10.ただ君がいるそれだけでいい
11.ひまわり
12.いっぱい
13.THIS LIFE
14.英雄
15.Rock'N'Roll Star
16.酔っぱライアー
17.FLY HIGH
En1.Goodbye Girl
En2.SMILE
◎【hillsパン工場12周年記念 Route109 & Singin'man's“The Bandwagon”& SANsation】
3月20日(金) 大阪 北堀江 hillsパン工場
出演:徳永暁人、大田紳一郎、SANsation(麻井寛史・大楠雄蔵・車谷啓介 from Sensation)
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