2015/02/28 21:00
2月28日(土)ももいろクローバーZ主演映画『幕が上がる』の公開初日舞台挨拶が東京・新宿バルト9にて行われた。
出演者は、ももいろクローバーZのメンバーに加え、共演の志賀廣太郎、黒木華、監督の本広克行、そして原作の平田オリザと主要なキャスト&スタッフが勢ぞろいした。
まず、映画の公開について本木監督は「平田さんに本をもらって4年たってここまで来た映画ですので皆さんよろしくお願いします」とコメント。続いて原作の平田が「4年前パリの劇場で細々と書いていた本がこんな映画になって本当にありがたい気持ちです」と感慨を述べた。
続いてももクロの挨拶。百田夏菜子は「演技は私たちにとって初めての試みだったんですけど、沢山のことを学びながら一生懸命作りました」と語った。玉井詩織は「初主演映画ということで、本当に何も分からない私たちに、スタッフや共演者の皆さんから多くのことを学ばせて頂いて、私たちにとってもかけがえにのない映画になったと思います」とコメント。高城れには「色んな人に伝えたいメッセージの詰まった映画になっていると思います。頑張って撮影したので、共演してくれた方やスタッフさんをはじめ、みんなにとってめでたい作品になれば良いなと思います」と伝えた。佐々木彩夏は「アイドル映画の枠を超えて、広く愛される映画になって欲しい」と語った。有安杏果は、今日が公開日ということで、全国の色んな人の感想を、移動中にSNSでチェックしながら来た、という得意のSNSネタを盛り込みつつ「全国の舞台挨拶で写真を撮っているので、今日もみんなで写真を撮っていいですか?」と会場に呼びかけ、客席をバックに全員で記念撮影を行う流れとなった。
撮影後、気を取り直して共演者の挨拶に戻ると、志賀は「これほど公開が待ち遠しい映画が今まであっただろうかというくらい楽しみだった。あまりにも楽しみで、昼間別の劇場で観て、パンフまで買って来た」と作品にかける思いを滲ませた。さらに「完成したものを観ていて自分の青春時代を思い出したりもした。是非、年配の方にも見て欲しい」と続けた。
また、ももクロメンバーに演技指導を行う教師役を努めた黒木は、会場に詰めかけたモノノフの勢いに押されつつも「ももクロは愛されてるんだなと実感しています」とコメント。また、話題が黒木が獲得した【日本アカデミー賞最優秀助演女優賞】に及ぶと、百田は「そんな人と一緒にやって貰えて光栄です。是非あやかりたい(笑)」とコメント。高城も黒木の「演技の迫力がすごい」と黒木を絶賛し、玉井も「すごい迫力で、とてもじゃないけど自分には及びません!と思った」と撮影中の黒木の印象を明かした。
逆に「黒木からももクロの印象は?」という質問に黒木は「みんなすごく真面目なんですよね。みんな揃うと賑やかだけど、個々人は考えていて。教師役として、それぞれが考えている様子を客観的に観る側だったので、みんなが考えている表情とかは見ていて面白かった。共演できて私も学ぶことが多かったです」と感想を述べた。思わぬ黒木からの賞賛に百田は「そう言って貰えて、もう満足です」とはにかんだ。
ももクロの演技について、もう一人の共演者である志賀からは「映画の中の、弱小の演劇部が力をつけていく流れと同時に、ももクロのメンバーも撮影が進むにつれて、本当にうまくなっていったのが印象的でした」と、こちらも賞賛のコメントを贈った。
最後の挨拶は“元リーダー”の高城から…と思いきや「ここで一曲歌いたいと思います」というコメントから、サイリウムが共演者や監督を含め配られ、急遽一曲を歌う流れに。メンバーがアカペラで代表曲『走れ』のサビ部分を歌い、それに観客が続いて会場中大合唱となった。
さらに、ここで舞台挨拶は終わらず、『幕が上がる』の撮影に密着したドキュメンタリー映画『幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦』が3月11日(水)より全国で公開されることが発表された。
ドキュメンタリー映画の公開自体、メンバーもまださっき知らされたという状態で、その予告編が急遽上映。困難の多い撮影に際し、メンバーがそれぞれカメラの前で思いの丈をぶつける、衝撃的な内容の予告編に「あのシーン使わないって約束じゃん!」とスタッフに食いついた高城をはじめ、メンバーも同様が隠せない様子だった。ほぼ演技未経験に加え、多忙な毎日を送る中、ももクロがどんな風にして、この撮影に挑戦したのかに迫る作品に注目が集まりそうだ。
また、『幕が上がる』のプロモーションとして、ももクロZは2月13日より全国127館の映画館でメンバーが舞台挨拶を行う前代未聞の試みを実施中だが、ここでその地方行脚の中間報告実施。2月28日現在で、127館中43館を終了しているとの発表がなされた。
最後はまだその全国行脚が残るももクロへ黒木、そして本木監督から激励の言葉が贈られる。黒木は「絶対一緒に行ったら楽しい」と羨ましがりつつ「楽しい旅にしてください」と柔らかに応援。対して本木は「『幕が上がる』はアイドルの青春映画の最後の砦だと思ってる。ももクロと仕事するということはモノノフと仕事するということ。是非その輪を広げて欲しい」と会場のファンも含めて熱いメッセージを贈った。
最後は百田が「最高の監督、最高の共演者さん、最高のスタッフ…そして最高のアイドル(笑)で作った最高の映画になったと思います。あとは最高のお客さんが観てくれば良いなと思います。よろしくお願いします!」と締めた。
なお、『幕が上がる』は5月に、ももクロZ主演、平田オリザの脚本で舞台化が決定している。舞台版『幕が上がる』のチケットは4月4日(土)より一般発売となる。
◎『幕が上がる』WEBサイト
http://www.maku-daisakusen.jp/
◎映画情報
『幕が上がる』
2015年2月28日(土)全国公開
原作:平田オリザ著『幕が上がる』(講談社刊)
監督:本広克行(『踊る大捜査線』シリーズ)
脚本:喜安浩平(『桐島、部活やめるってよ』)
出演:百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏/ムロツヨシ、清水ミチコ、志賀廣太郎、黒木華
製作:「幕が上がる」製作委員会/制作プロダクション:ROBOT
配給:ティ・ジョイ/配給協力:東映
『幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦』
2015年3月11日(水)全国公開
出演:百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏 他
演出:佐々木敦規
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