2015/02/20
昨年2月に結成し、着実に力を付けている実力派女性ボーカルロックバンドChu's day.。1周年を記念し、2月18日 代官山NOMADにて初のワンマンライブ【~Rocking Chu's day. vol.1~】を開催した。
Chu's day.は、前身バンドが2013年にSHIBUYA-AXで開催された【SCANDALコピーバンド/ボーカリストコンテスト vol.4】の決勝大会に出演、ステレオポニーやChelsyといったガールズバンドを育てた制作陣が携わっており、2015年最も注目すべき平均年齢19歳の女性ボーカルロックバンドだ。
初ワンマンライブの1曲目にチョイスしたのは、彼女たちのビジュアルからは想像できない大人な空気を作り上げる「COUNTDOWN!」。歓声が巻き起こる中、優しく芯のある歌声で包み込み、暴走しそうな会場の手綱を引くような感覚に陥る。曲名通りに“ワンマン”という物語が始まるカウントダウンがスタートしたのだ。そして、軽快なドラムフレーズが鳴り「Chu's day.です! 騒げ~!」の一言で一気に解放されたファンは「愛の光」で向日葵のような笑顔を爆発させ、一気にボルテージは最高潮へ。
SCANDAL「サティスファクション」、Kylee「It's You」と世代的に馴染みのある楽曲のカバーや、リンドバーグ「もっと愛しあいましょ」(http://youtu.be/0ByXxkefqI4)といった90年代の音楽シーンを生きた人にはたまらないカバーも披露し、ERIの歌唱力の高さを再認識。新曲「Cycling」では若さ溢れる元気なリズムと疾走感で中だるみしやすいワンマンライブの中盤を駆け抜けた。
途中MCではメンバーそれぞれが今年の抱負を語るコーナーがあり、KEITA(dr)「遅刻をしない」、YU-NA(g)「資格取得」と続き、AKARI(b)「残り物を食べない」と、YU-NAが注文しすぎて残したものを食べるのを辞めたいと語った。最後にERIは「大人なれでぇ」を大きく掲げ、「れでぇ? レディーじゃなくて?」と会場が困惑する瞬間もあったが、小さい会場ならではのアットホームで暖かい空間に。終盤では振り付けが印象的な「ねぇ」で会場との一体感を最大限まで広げていき、ラストは誰もが“名曲”と感じれる圧倒的にキャッチーで力溢れる楽曲「Rocking Shoes」で本編の幕を降ろした。
あどけなさが残る平均年齢19歳らしい姿と、圧倒的歌唱力と愛のある演奏で作り上げる大人な姿、両者が入り混じったステージが、幅広い客層を飽きさせない起因となっているのだろう。アンコールではファンからのサプライズで結成1周年を祝福する大量のクラッカーが鳴り響き、初ワンマンライブは大きな愛に溢れた一日となった。
2015年更なる高みに向かって走り始めたChu's day.から終演後には、2015年下半期にアルバムを全国発売する事を発表。当日会場で流れたムービーがYouTubeで公開されている。「Cycling」と、アンコールで披露された“レシピ通りに仕上げたいから”と言うフレーズが印象的で哀愁漂うミドルテンポな楽曲「Chocolate days」が一部使用されており、いち早く新曲に触れる事が出来る。
また、全国発売するアルバムの詳細はまだ明らかになっていないが、彼女たちの成長力や、製作陣の熱を見る限り、新人とは思えないクオリティのアルバムが出来上がるだろう。
◎ワンマンライブ【~Rocking Chu's day. vol.1~】
2月18日 代官山NOMAD
SET LIST:
1.COUNTDOWN!
2.愛の光
3.サティスファクション(SCANDAL)
4.It's You(Kylee)
5.Cycling
6.もっと愛し合いましょ(リンドバーグ)
7.ねぇ
8.Rocking Shoes
En1.Chocolate days
En2.愛の光
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