2015/01/20 17:55
3か月連続で様々なジャンルのアーティストと【ザ・対バン】なるイベントを開催する東京女子流。その第一弾となるSuGとのツーマンライブを1月17日 クラブチッタ川崎にて敢行した。
<SuG「隣の奴と手を繋げええ!」yujiの女子流愛で生まれた一体感>
それまで交わることを誰一人想像できなかったであろう今回のツーマン。このカードで一体感を生む難しさは観客も出演者も感じていたことと思うが、先行で登場したSuGはいきなり「隣の奴と手を繋げええ!」と交わらないはずのふたつの輪を繋げて一斉にジャンプさせる等、想定外の光景を目前に生んでみせる。そして武瑠(vo)が「ギターのyujiが東京女子流推しだってことをずっと言ってるんですけど」と言うと、女子流ファンは大歓声。これにyujiは、「なんだこれ? こんなにあったかいと思わなかった!」と満面の笑みで喜ぶ。でんぱ組.incの番組に出演した際にも「でんぱ組.incに興味ないです。僕、女子流推しなんで」と言い切った彼だが、その愛の力もあってSuGのアクトは最後までピースフルな一体感で溢れていた。
<「yujiさんが女子流の中でも「鼓動の秘密」という楽曲が好きと」>
一方、東京女子流は先日の“アーティスト宣言”に恥じない、アイドルの枠組みを超えていくクールかつエモーショナルなアクトを展開。背中に十字架を背負ってシリアスな世界観の中で歌い踊る場面は、ヴィジュアル系フリークを多く擁するSuGファンをも唸らせてみせた。また、終盤には、「yujiさんが女子流の中でも「鼓動の秘密」という楽曲が好きとお聞きしたので」と同曲を披露したのだが、これに客席のyujiはガッツポーズで大喜び。さらには「これで終わるの、寂しくないですか。ここからはSuGさんとコラボさせて頂きたいと思います!」「みんなで盛り上がれそうな、笑顔で終われそうな楽曲をみんなで決めました!」と、メンバー全員でSuGのタオルを高く掲げてみせる。
<最後の生コラボレーション曲は「39GalaxyZ」>
まずステージに呼び込まれたyujiとChiyu(b)とトークを展開したのだが、その場でyujiがリハーサル中に女子流メンバーの誰とも目を合わせられなかったエピソードも飛び出し、一同大爆笑。「(庄司)芽生ファンと聞いたんですが、芽生の横に行きますか?」と言われても、本気で照れて微動だにせず。そんなガチヲタぶりが明らかになったyujiが導いたと言ってもいい、最後の生コラボレーション曲は「39GalaxyZ」。武瑠の代わりに女子流メンバーたちがボーカルを務め、これに双方のファンがシンガロングしながら大暴れ。yujiは「本当に幸せです」と、SuGメンバーも見たことがないというレベルの笑顔を覗かせた。
開演前は不安視する声も少なくなかった同公演だが、蓋を開けてみれば誰もがハートフルな気持ちになれる理想の競演となった。異ジャンル交流イベントの価値は、いまだかつて見たことがない光景をファンのみんなと共有するということ。それを証明してくれた東京女子流とSuGの今後にぜひ注目してほしい。
取材&テキスト:平賀哲雄
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