2011/12/19
ザ・ルーツ、デ・ラ・ソウル、ロード・フィネス、ノーティー・バイ・ネーチャーなど、数多くの海外HIPHOPアーティストがオンステージしてきた六本木・ビルボードライブ東京で、12月18日、初のJ-HIPHOP公演となるANARCHYのライブが行われた。
J-HIPHOP新世代の代表格として国内外で高い注目を集めているANARCHYが、今年8月にリリースした全曲MUROプロデュースによる3rdアルバム『Diggin' Anarchy』で客演した全アーティストをゲストに迎え、バックバンドに日本を代表するレゲエ・バンドHOME GROWNを従えて行うスペシャルライブとあって、開催前からすでに“伝説が約束されたライブ”としてファンの間では多くの注目が集まっていた本公演。
オープンから開演までの約1時間は、オープニングDJとしてMUROが登場。アルバム『Diggin' Anarchy』収録ナンバーのサンプリング元ネタなども挟みながらビルボードライブの雰囲気にマッチした小粋な選曲で会場を温めた。そして本編は、1ステージ約75分というタイトな構成ながら、RINO LATINA Ⅱ、DABOのベテラン勢からR-RATEDの“ボス”RYUZO、盟友NAUGHTY、ANARCHYが国内で最もリスペクトするラッパーだと語るMACCHO(OZROSAURUS)、レゲエ界からはRUDEBWOY FACE、CHOZEN LEEそして唯一の女性ゲストPUSHIMと、この特別な夜を祝福すべく集結した豪華ゲスト陣が立て続けに登場し、息つく暇なく壮絶なマイクリレーを繰り広げた。PUSHIMをはじめ、数々のアーティストのライブサポートで百戦錬磨の経験を持つHOME GROWNのパワフルなサウンドとANARCHYのリアルで感情的なラップが織りなす重厚なグルーヴは、彼らの音楽が決して若者の衝動でも、単なるダンス・ミュージックでもなく、生きた音楽=ライヴ・ミュージックとして十二分に通用するクオリティであることをはっきりと証明してくれた。
またこの日は、出演者以外にもJ-HIPHOPシーンを代表する顔ぶれが客席に集い、ANARCHYのみならずJ-HIPHOP界がネクストレベルへと進化を遂げる瞬間を見守っていた。
ビルボードライブ東京では今後も邦楽HIPHOPアーティストの公演を行う意向とのこと。次にオンステージするアーティストは誰なのか、今後のラインナップにも注目だ。
(Photo)cherry chill will
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