2011/12/14
昨年の今頃、ジェニファー・ロペスは2010年の傷をなめていた。彼女がその年の初めに発表したシングル「ルーバウティンス」はふるわず、エピック・レコーズから契約を打ち切られ、ロマンティック・コメディ『ザ・バックアップ・プラン』も低迷して映画のキャリアの立て直しにも失敗していた。
ところが今月、ロペスはそこら中に溢れている。彼女はアメリカン・ミュージック・アウォードでヒット・メドレーを歌い、TVではコマーシャルの時間のたびに登場し(フィアット、ヴィーナス、コールズ、ロレアルのエヴァースリーク)、印刷物の広告にも登場し(グッチ、トゥ・ジュエリー)、アイランドからの第一弾アルバム『ラヴ?』からのシングル「オン・ザ・フロア」、「アイム・イントゥ・ユー」でビルボードのチャートにも戻ってきた。そして12/12、彼女はハーマン・カードンのホーム・シアター・システムの新しいTVスポットに登場した。すべては『アメリカン・アイドル』の審査員になったおかげだ。
ロペスは(仲間の審査員、スティーヴン・タイラーとともに)番組が視聴率の低迷から抜け出す助けをし、その過程で自分自身のキャリアも活性化させた。
「オン・ザ・フロア」のビデオは『アメリカン・アイドル』でプレミアされ、大きな反響を巻き起こした。このシングルは最高位3位を記録、2002年の「ジェニー・フロム・ザ・ブロック」以来の大ヒットとなった。映画のキャリアも息を吹き返し、来年は3本の映画に出演する予定だ。また、(『アイドル』のサイモン・フラーとマーク・アンソニーと組んだ)別の音楽勝ち抜きシリーズ『Q‘ヴィヴァ!』も2012年初頭に放映される。
しかし、反動もある。やっと発表された『ラヴ?』の評判は芳しくなく、9月にはビルボード200圏外に。「パピ」のビデオのトレイラーをフィーチャーしたフィアットのコマーシャルは、自動車マーケティング専門家に「過去10年間で最低の自動車CM」と呼ばれ、フィアットが登場したロペスのアメリカン・ミュージック・アウォードのパフォーマンスは評論家にボロクソにけなされた。
しかし、フィアットの関係者は彼女の広告のおかげで注目度が驚異的に増えたと絶賛している。「私たちの目標は、ブランドの認知レベルを上昇させ続けることです。そうすれば、お客様はフィアット500がそこそこの値段でイタリアン・スタイルと最新技術、燃費の良さを併せ持つアメリカで唯一の車だとわかってくれるでしょう。私たちのジェニファー・ロペスとのさまざまなマーケティング戦略でのパートナーシップがそれを助けてくれるのです」
1999年からロペスと仕事をしているロレアルは最近のエヴァースリークのキャンペーンを、2010年7月、審査員としての出演が決まる前に撮影。
2011年の売り上げ増にはロペスが重要な役割を果たしたと述べている。
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