2015/01/01
死後8年が経った今でも“ファンクの帝王”として君臨し続けるジェームズ・ブラウン。今年5月には初の伝記映画が日本公開されることも発表され話題となる中、JBと長年苦楽を共にした盟友ルーズベルト・ジョンソン、マーサ・ハイ、ダニー・レイが一堂に会したオリジナル・ジェームス・ブラウン・バンドが12月31日、六本木・ビルボードライブ東京でカウントダウンライブを行った。
午後10時30分、大きな歓声とともに真っ白なスーツに身を包んだJBバンド唯一無二のミスターMC、ダニー・レイがステージに登場。ティンパニー・ロールとともにファン垂涎のアノ名文句「ジェームス・ブラウン・バンド!」の一言で演奏がスタート。JBバンドの歌姫マーサ・ハイが登場すると冒頭から会場は総立ち状態に。「The Payback」では力強い歌声を聴かせると、「昔ジェームス・ブラウンがやってたようにやるわね」とコール&レスポンスでオーディエンスを煽り、早くもテンションは最高潮に達した。
再びダニー・レイがステージ中央に登場し、長年に渡りJBの右腕として歩んできた"RJ"ことルーズベルト・ジョンソンを呼び込むと、ステージのファンクネスもさらに加速。「Funky Good Time」、「Make It Funky」など往年のヒット曲のオンパレードにオーディエンスも思い思いに体を揺らす。真っ赤なスーツをまとったRJは、ジェームス・ブラウンの魂が乗り移ったかのような渾身のシャウトや歌声が響かせ、「Good Foot」ではJB譲りの巧みなフットワークでオーディエンスを魅了。本人に負けず劣らずのショーマンシップを見せつけた。彼のバックを支えるキース・ジェンキンスをリーダーとする9人のバンドと3人のコーラスもまた、天国のJBに文句を言わせないほどかなりの習練を積んだ演奏で次々とグルーヴを積み上げていく。
「ジェームス・ブラウンは永遠に忘れられることはない。我々は彼の創り出したファンク・ミュージックを伝えていく。みんな来てくれてありがとう」と、JBの意志とソウルを現代に伝え続けるルーズベルト・ジョンソンの並々ならぬ決意を語ると「Papa's Got A Brand New Bag」、「Body Heat」、「Give It Up Or Turn It Loose」など今なお語り、弾かれ継がれる強力なファンキー・ソングで2014年の終わりを一気に駆け抜けた。
小休憩を挟み、手元にはグラスシャンパンが振る舞われ、いよいよ2015年へのカウントダウン。ダニー・レイの「3、2、1、ハッピー・ニューイヤー」の掛け声とともにクラッカーが鳴り響き、そのまま名曲「I Feel Good」、そしてお待ちかねの「Get Up (I feel Like Being A) Sex Machine」に突入。オーディエンスにとってはこの上なく贅沢で、最もファンキーなカウントダウン・ショウになったに違いない。“ファンクの帝王”直系のソウル・パワーをたっぷりとチャージし、新たな一年の門出を迎えた。
Photo: Yuma Totsuka
◎ルーズベルト・ジョンソン、ジャック・バートインタビュー
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/24681
◎オリジナル・ジェームス・ブラウン・バンド来日記念特集
http://www.billboard-japan.com/special/detail/1066
◎公演概要
オリジナル・ジェームス・ブラウン・バンド
featuring ルーズベルト・ジョンソン、マーサ・ハイ、ダニー・レイ、
フレッド・トーマス、トニー・クック、ザ・ビタースイーツ etc.
日時:2014年12月30日(火)~31日(水)
会場:ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com
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