2014/12/31
90年代に渋谷ハーレムで開催されていた伝説のクラブイベント『Honey Dip』復活第二弾が12月29日、ビルボードライブ東京で開催された。
当時のイベントでメインDJを務めていたDJ HASEBE、DJ WATARAI、YANATAKEはもちろん、豪華ゲストを迎えて行われる同イベント。Sugar Soul、Zeebra、Mummy-D(RHYMESTER)をゲストに迎え今年5月に開催された初回に続き、第二弾の今回は“イヤーエンド・パーティー”と銘打ち、露崎春女、嶋野百恵、傳田真央と当時のヒットチャートを賑わせた三人の歌姫によるスペシャル・パフォーマンスが披露された。
オープニングからフロアは満員御礼、当時を思い出させる憎い選曲にヒートアップするなか、スペシャル・パフォーマンスがスタート。傳田真央がステージに登場すると、DJ HASEBEがスタンバイするDJブースから流れてきたイントロに、早くもあちこちから「懐かしい!」「サイコー!」との声があがる。傳田の大ヒットデビュー曲「耳もとにいるよ…~Ring the bells~」の披露に、オーディエンスは冒頭から大合唱、フロアはただならぬ一体感に包まれる。続いて「そして目が覚めたら」と「あなたとふたりで」と、いずれも2000年リリースのナンバーをパフォーマンスした傳田真央。DJ HASEBEとの初共演に「後ろにHASEBEさんがいると思うと緊張する」と言いながらも「デビュー15周年を迎えて、憧れのビルボードライブで共演できて光栄」と嬉しそうに語っていたのが印象的だった。
続いて登場したのは嶋野百恵。98年のデビュー曲「baby baby, Service」を皮切りに「45℃」「Hot Glamour」と初期ナンバー3曲を披露。思わず「なんかエロいっすね!」とHASEBEがDJブースから声をかけるセクシーなパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。3人の歌姫が集結した今日のパーティーについて「楽屋の雰囲気も最高!楽しい!」と語る嶋野に「当時の楽屋はバッチバチだったよね」とHASEBEが突っ込む一幕も。旧知の仲だからこそのリラックスした掛け合いに、当時を思い出したオーディエンスも少なくないだろう。
そしてラストに登場した露崎春女は、まずは2011年のナンバー「Love Flame」「Real Love」できっちりオーディエンスを盛り上げてから、DJ HASEBEがリミックスを手掛けた2000年のナンバー「誰でもなくて」へ。意外にもステージ初共演だという2人。原曲よりもオトナな仕上がりだと語るリミックス・バージョンは、まるでこの日のために用意されていたかのよう。15年の時を超えての初パフォーマンスを背後に広がる夜景がより一層ドラマチックに輝かせた。そして、最後に1998年のナンバー「Believe Yourself」でショーを締めくくった。
この日フロアを埋め尽くしたのは、同じ時代、同じ場所に通っていたオーディエンス。いわば“同窓会”的なイベントならではの一体感に包まれるなか、3人のディーヴァが“あの頃”と今を見事にその歌声で交差させてくれた。出演者にとってもオーディエンスにとっても、非常に感慨深いイヤーエンド・パーティーとなったに違いない。
Photo: Masanori Naruse
◎公演概要
HONEY DIP -Back In The Dayz 90's “Year-End Party”
DJ HASEBE, DJ WATARAI, YANATAKE
with special guest 露崎春女、嶋野百恵、傳田真央
日時:2014年12月29日(月)
会場:ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com
◎露崎春女、嶋野百恵、傳田真央スペシャルインタビュー
http://www.billboard-japan.com/special/detail/1128
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