2014/12/08
仲井戸“CHABO”麗市と土屋公平によるロック・ユニット 麗蘭の師走恒例ライブ【麗蘭 ~Silent Night of the sixth year~】が12月7日、ビルボードライブ東京にて行われた。
華やかなクリスマス・イルミネーションが煌めくこの時期に行われる、同会場でのスペシャル・ライブもタイトル通り、今年で6年目。ショーの冒頭でCHABOが「気付いたら6年目。(音量が大きすぎて)1年でクビになると思ってたけど…」と冗談まじりに語っていたが、ファンの間でも、すっかりこの時期の“恒例行事”として定着した感がある。
オリジナル曲もさることながら、自身が敬愛するブルース・マン&ソウル・マンの珠玉のナンバーを、麗蘭ならではの言葉と解釈で歌い継ぎ、私たちにその魅力を紹介、再認識させてくれるのが彼らのライブの醍醐味のひとつ。この日も、シカゴ・ソウルの偉人カーティス・メイフィールドの名曲「Um, Um, Um, Um, Um, Um」や、土屋のボーカルによるロバート・ジョンソン「スペードのクイーン(Little Queen Of Spades)」、そして、ザ・バンドの隠れた名曲「Christmas Must Be Tonight」を披露。この渋すぎるクリスマス・ナンバーのためにCHABOがアコースティック・ギターに持ち替え、雪の結晶をかたどったライティングがステージを照らし出すと、客席からは思わず歓声とため息が。ほかにも、2009年の発表以降、その年の時事ネタをふまえてアップデートされる「Yes We Can」の2014年最新バージョンに「ゆく歳くる歳」など、この時期のライブならではの選曲が嬉しい。さらに新曲「マニフェスト(we are the Lay-Run)」も披露し、ファンに嬉しいクリスマス・プレゼントを届けてくれた。
CHABOが「これまでに、ここで何回話したんだろう。」という、幼い頃のクリスマス・エピソード「枕元に靴下をぶら下げておいたら、おばあちゃんがキャラメルを入れてくれた話」を披露すると、ファンがそのキャラメルをプレゼントするなど、なんとも“恒例行事”らしい心温まる出来事も。麗蘭自身にとっても、ステージの背後に広がるガラスの向こう側を眺めながら「ここから観るイルミネーションが最高なんだ。」と語るなど、師走の恒例行事となったステージを心から楽しんでいる様子だ。アンコールの際にCHABOが改めて、この異色のロック・ユニットについて語った「愛があれば、ギターがあれば、(歳の差なんて…)」というシンプルでまっすぐな言葉は、結成24年目を迎えた彼らの音楽とスピリットそのものと言っていいだろう。アンコールのラストを飾った「歩く」を終え、12月8日が34回目の命日となるジョン・レノンの「Happy Xmas(War Is Over)」が会場に流れ出すと、クリスマスを飛び越えて年の瀬ならではの身の引き締まる思いを感じさせてくれる、そんな特別な師走の夜となった。
◎公演情報
【麗蘭 ~Silent Night of the sixth year~】
日時:2014年12月7日(日)
会場:ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com
<セットリスト>
01. Good Times Roll
02. 真冬の熱帯夜
03. Um, Um, Um, Um, Um, Um
04. スペードのクイーン
05. Christmas Must Be Tonight
06. Yes We Can 2014
07. マニフェスト(we are the Lay-Run)
E1.ゆく歳くる歳
E2.歩く
Photo: 三浦麻旅子
◎アーティスト情報
麗蘭 オフィシャルサイト
http://www.up-down.com/040reiran/index.html
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