2014/10/18 12:00
150の国と地域に向け、NHKの海外向けサービス NHKワールドTVやNHK BSプレミアムより放送されている音楽番組『J-MELO』が、今年の10月で放送開始10年目に突入した。
2005年から放送が始まった『J-MELO』は、ポップスやロックのみならずジャズやクラシックなどあらゆるジャンルの日本の音楽を英語で紹介するプログラムとして、世界各国にその情報を発信してきた人気番組だ。その司会を2008年より務めているのが、今年は映画『アナと雪の女王』日本版主題歌「Let It Go~ありのままで~」を担当してお茶の間人気を不動のものとしたMay J.だ。
日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持ち多彩な言語を操るマルチリンガルアーティストであるMay J.だが、司会を始めた6年前はまだ20歳。幼少の頃より洋楽を聴いて育ったこともあり、当時は日本の音楽についてあまり詳しくなかったそう。
ただ、世界中から寄せられる膨大な数のメッセージを読みながら“私より日本の音楽を知ってる……”と感心しつつ、もっと勉強しなければいけないと痛感した彼女。番組には毎週のように新人からベテランまで、ノージャンルで様々なゲストミュージシャンが出演するが、そうした共演も経てきた今では、自信を持って日本の音楽を世界へ紹介していけるように成長した。
特に印象的だった共演者を訊ねてみると、渡辺香津美や大友良英、宮沢和史(THE BOOM)と各ジャンルのビッグネームの名が次々に挙がるが、そうしたベテランたちから与えられた影響も今の自分を支えている大きな一因と自覚しているようだ。
また、近年は日本のアーティストが海外でライブを行う機会も珍しくなく、今月はX JAPANやモーニング娘。'14、Cheeky Paradeなどのニューヨーク公演が相次いだ。『J-MELO』では取材として日本のアーティストの海外公演に帯同する機会も多々あるが、「MCとしては嬉しい半面、シンガーとしてはすごく悔しいですね」というのはアーティストとして当然の想いだろう。
10月8日にリリースした2年ぶりのオリジナルアルバム『Imperfection』は、週間セールスチャートで初登場3位という好成績を残し、来年1月には初の日本武道館単独公演も決定した。『関ジャニ∞の仕分け∞』カラオケ対決での活躍や先に紹介した「Let It Go~ありのままで~」の大ヒットを経て、ついにトップシーンまで躍り出た今の彼女であれば、世界を舞台にした活躍も決して夢物語ではないだろう。
大きな節目を迎える中で、今後については「『J-MELO』から日本でデビューする海外シンガーが生まれたら面白いですよね!」と瞳を輝かせる彼女。番組から世界へ羽ばたいていく次のアーティストは自身になるのではないか、そう感じさせるほど今のMay J.はまばゆい可能性に満ちている。
◎『J-MELO』
・NHKワールドTV…毎週日曜日 深夜25:10~ オンエア(日本時間)
・NHK BSプレミアム…毎週土曜日 深夜26:40~ オンエア
■10月の放送予定■
10月18日(土)[BSプレミアム]
<Club J-MELO:May J.(アンコール放送)>
出演:May J.
ゲスト:ダニエル・パウター、MAY'S、RYO the SKYWALKER
スペシャル・コメント:久保田利伸
10月25日(土)[BSプレミアム]
<10年目に入りました!>
出演:初音ミク
Illustration by KEI (C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
ゲスト:伊藤博之(クリプトン・フューチャー・メディア)
紹介アーティスト:Angelo、HKT48、X21、Gackt、CROSSFAITH、Cocco、シーナ(シーナ&ロケッツ)、Zeebra、シャンティ、スコット・マーフィー、Sexy Zone、Char、富田 勲、八王子P、初音ミク、花澤香菜、布袋寅泰、渡辺香津美、40mP
Team J-MELO:☆Taku Takahashi、デーブ・スペクター、道重さゆみ・譜久村 聖・飯窪春菜(モーニング娘。'14)
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