2011/10/12
1987年にリリースされ、その年のグラミー賞で“ALBUM OF THE YEAR”に輝いた名作『グレイスランド』が発売25周年目を迎える来年、ポール・サイモンは同アルバムの25周年ツアーを計画しており、現在ソニー・レコードが春の終わり、おそらくは5月にリリースを検討している『グレイスランド:ボックス・セット』と合わせて大きな話題を集めることになりそうだ。
サイモンがBillboard.comに語ったところによると、ツアー実施にあたっては南アフリカのヴォーカル・グループ、レディスミス・ブラック・マンバゾを始めとする1987年当時にツアー参加したミュージシャンたちを再招集するという。
今年7月、サイモンは自身のバンドを引き連れて南アフリカを訪問。トランペット奏者のヒュー・マセケラおよびレディスミス・ブラック・マンバゾと共にパフォーマンスを行い、集まった300人ほどの観衆を魅了した。この際のパフォーマンスは、ジ・ウエスト・メンフィス・スリーやメタリカのドキュメンタリー映画にも名前をクレジットされている映像監督のジョー・バーリンジャーが撮影し、来年リリースされる25周年ボックス・セットに収録されることになるようだ。またこの映像は、複数の映画祭への出典も計画されているという。
そしてサイモンは、「あのドキュメンタリー映像は、『グレイスランド』を制作した際のアーティスト的な局面、そして政治的な局面を僕に思い出させてくれた。あの作品をめぐる論争や、それがいかにして沈静化したか、さらにはその結末で残されたもの、そこから我々が学んだものなど、いろいろなことを回帰させてくれたと思う」とコメントしている。
そんなサイモンだが、今年は最新アルバム『ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット』をリリースしたのち、春から夏にかけて全米とヨーロッパでツアーを行い、10/17からはアリゾナ州フェニックスを皮切りに11/26のアトランティック・シティの最終日まで再びツアーに突入する。
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