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2014/09/26

役所広司、愛する人に残したい言葉は… 「また会いましょう。ちょっとだけさよなら」

 映画『蜩ノ記』の「愛する人に残したい言葉キャンペーン」優秀賞発表会が25日、東京都内で行われ、出演者の役所広司、原田美枝子、小泉堯史監督、原作者の葉室麟氏が登壇した。
 本作で、十年後の切腹を命じられながらも武士としての気高い生き方を貫く戸田秋谷を演じた役所は「今より若くても、年を取っていても出会えなかった役。この縁に本当に感謝しています」と喜びを語り、今回も含めて何度も夫婦役で共演している原田に対しては「もう全面的に信頼して、リードしていただいているので」と笑顔を見せた。
 公式サイトでは映画の公開を記念して7月から「愛する人に残したい言葉」を募集。この日、最優秀作として発表されたのは、80代の男性が家族のために長年頑張ってくれた妻に宛てたもので「八十路のおまえに、何かできることはないか? 目下、思案中である」という文末に、役所は「奥さんへの思いが詰まった本当に素晴らしい言葉」、原田も「普段は(思いを)言葉になかなかできない世代。その中で、大事に言わなきゃと現在進行形で一生懸命考えている感じがすてき」と語った。
 一方“自身が愛する人に残したい言葉”を聞かれた役所は「僕は、ずーっと目下思案中で、残さないままパタッと逝っちゃいそう。でもやっぱり自分の大切な人たちとはまた会いたい。だから『また会いましょう。それまでちょっとだけさよなら』でしょうか」と答え、照れ笑いを浮かべた。
 映画は10月4日から全国東宝系で公開。

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