2011/09/30
ニコラ・フォルミケッティが手掛けるティエリー・ミュグレーの2012年・春コレクションのショーがパリで開催され、レディー・ガガの新作映像がランウェイを彩った。
紙を左右の高い位置で束ね、ダイヤモンドの“すきっ歯”を付けたガガのクローズ・アップされた顔が映ると、首を回したり小刻みに頭を動かしながら「私はミュグレーの女。私に手出しをしないで。ミュグレーを甘く見ないで。ようこそパリへ。私たちはパリ。ジーザスは新しい黒を身に纏っている」と語りかけた。
ビデオが流れライトが点滅すると、スピーカーからは今回が初披露となる「ブラック・ジーザス†アーメン・ファッション」の新リミックスが高らかに流れ、昨シーズンのショーでガガが自らランウェイを闊歩した時の爆発的興奮度に比べるといささか見劣りがするものの、やはり観客を魅了する素晴らしい演出だった。
今回のミュグレー・コレクションは、クリエイティヴ・ディレクターを務めたフォルミケッティのビジョンと、ミュグレー自身の独特なスタイルを見事に反映させた作品ばかりが集まった。また、今回の春コレクションではラテックス素材を使わずに、代わりにガガのファッションを好む人、あるいはガガのファッションとは無縁の人のどちらにも支持される魅力的なスタイル3つをフィーチャーし、これまでのコレクションと比べてより身につけ易い作品で構成されている。
美しい長袖の黒いドレスは、繊細さと淫らなセクシーさを併せ持ち、キラキラ感のあるレギンス、左右非対称なカットソー、肩パッドが強調されたジャケットなど、そのほかの作品も刺激的でホットなアイテムばかりで、コレクション全体がファンタジーを煌びやかに描いたような印象をかもし出している。
ガガによる今回のオープニング・ビデオと新作「ブラック・ジーザス†アーメン・ファッション」のリミックスは、Billboard.comでチェックできる。
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