2011/08/31
8/28(日)の晩に開催された2011 MTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)の授賞式で、20歳のラッパー、タイラー・ザ・クリエイターはまぎれもなく最高の瞬間を楽しんだようだ。
シングル「ヨンカーズ」の不気味な映像が高く評価され“最優秀新人賞”を獲得したタイラーは、自らが率いるヒップホップ集団“オッド・フューチャー・ウルフ・ギャング・キル・ゼム・オール”(OFWGKTA)のメンバーたちと共にステージに上がり、まったく予想もしていなかったという受賞の喜びをお馴染みの汚い口調でまくし立てた。
ヒップホップ・アーティストとしては2003年の50セント以来となる“最優秀新人賞”獲得となったタイラーは、Billboard.comの取材に「俺はすごく緊張してたんで、事前にスピーチは書かなかった。(受賞ステージでは)かなり汚い言葉を使っちまったが、あまりにエキサイトしすぎて何を言っていいのかわからなくなったんだ。自分が何をしてるのかも分からないって感じで、ただステージに立ってる、そんな感じだったのさ。すごく妙な感じで、今でも何が起こったのか理解できないくらいさ」と語っている。
タイラーの「ヨンカーズ」のビデオは、“最優秀新人賞”の他にも“年間最優秀ビデオ”にもノミネートされていたが、こちらはケイティ・ペリーの「ファイアーワーク」に栄冠を奪われ受賞はならなかった。また“最優秀新人賞”については、他にウィズ・カリファ、ビッグ・ショーン、フォスター・ザ・ピープル、クレイショーンがノミネートされており、タイラーは自分が選ばれる可能性は低いと考えていたそうだ。
「ビッグ・ショーンはクリス・ブラウンとのコラボ曲『マイ・ラスト』という強力な作品だったし、ウィズ・カリファの『ブラック・アンド・イエロー』も最高にビッグな曲だ。だから俺は絶対に歯が立たないと思っていたのに、なぜか勝っちまった。きっとこれは、ひっきりなしに投票してくれたファンの皆のお陰なんだろうな。マジ、すごいぜ」。
そんなタイラーだが、VMAの会場ではセレーナ・ゴメス、ゾーイ・サルダナ、ドレイクなどと対面してエキサイトしたそうで、今後コラボをしてみたい相手として、何とあの人物の名前を挙げた。
「俺はコラボ相手に起用されるほどビッグじゃないけど、もしジャスティン・ビーバーからリクエストがあったら最高にクールだよな。ぜひ彼の次のアルバムでは、俺のビートを使ってほしいと思ってる。ジャスティンとのコラボは、“死ぬまでにやっておきたいリスト”に入ってるのさ。」
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