2014/07/11
7月8日 横浜アリーナにて解散ライブ【BiSなりの武道館】を開催した異端児アイドルグループ BiSが、翌9日に元BiSとして【元BiSなりのワンマンライブ】を開催した。
<まだ何も背負っていない時代のBiSのようでもあったライブ>
同公演の会場は、デビュー当時よりメンバー脱退/加入ライブなど何かと節目に活用してきた下北沢シェルター。チケット料金は3万円で飲み放題食い放題付き。食い放題と言っても用意されていたフードはマクドナルドのハンバーガーとポテトフライという、来場者が「3万円払ったのに……」と残念がる内容であった。肝心のライブは、メンバーの口にした番号札を持ってる元研究員(元BiSファン)が楽曲ナンバーを言い、何が披露されるかドキドキさせる構成に。
1曲披露する度にメンバー同士で「振り付けを最後まで間違っていた(笑)」「解散したから何を言っても許される(笑)」など和気藹々と話している姿は同窓会のようでもあり、まだ何も背負っていない時代のBiSのようでもあり、とても前日に横浜アリーナの公演を成功させたグループとは思えない雰囲気。ただ、どの楽曲もメンバー6人が歌うのは最後の最後であり、客席には涙する人の姿もあった。終盤はメンバーの思い入れの強い楽曲が披露され、最後は代表曲「nerve」で渡辺マネージャーらスタッフも一緒になって大騒ぎ。
<終演後も帰らない元研究員の群れに全裸ダイブ(!?)>
その様子は渡辺マネージャーが以前言っていた「俺はBiSで学園祭がやりたいの。生徒同士でケンカしたり、仲直りしたり、告白したり、フラれたり、青春みたいなことやって、最後は打ち上げでバカ騒ぎしたい」という想いを具現化したものと言え、終演後も帰らない元研究員の群れに全裸ダイブ(!?)する彼の姿は、それを最も表現していた。終演後、メンバーや関係者による本当の打ち上げも催されたのだが、みんなで記念撮影をしたり、バカ話をして盛り上がりながらも一抹の寂しさ、祭りのあと感が漂っていたのもソレっぽく。
<早くも走り出した元メンバーたち>
だが、学園祭が毎年どこかで開かれるように、元BiSメンバーの活動もそれぞれに続いていく。プー・ルイは“プールイ”に改名し、LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN【42日間連続予約インストアマラソン『音走維新!!』】をスタート。サキ様も新ユニット プラニメの普及活動を始めているし、渡辺氏もそのプロモーションやウイぽんとのぞしゃんの新ユニット BILLIE IDLEの準備に勤しんでいるはずだ。唯一フリーの道を選んだテンテンはブログに「安定を求めてはならない!」なるタイトルで今後の活動について意気込んでいる。コショージもそのうち新プロジェクト book house girl(仮)のメンバーとして何かを語るだろう。
何はともあれBiSは解散し、実体を失った。残されたのは思い出と松隈ケンタがサウンドプロデュースしてきた音楽だけだ。が、それらが持つ威力はこの先も長らくリスナーやシーンへと影響を与えていくかもしれない。少なくともBiSを大好きになってしまった者には“青春”として生涯残っていくだろう。その忘れられないものがメンバー含めBiSと出逢ってしまった者たちの人生をどう突き動かし、何を生んでいくのか。ぜひ注目してもらいたい。
取材&テキスト:平賀哲雄
ライブ撮影:外林健太/河合太陽/内山直也
◎ライブ【元BiSなりのワンマンライブ】
07月09日(水)下北沢シェルター
01.IDOL is DEAD
02.BiSimulation
03.Hide out cut
04.歩行者天国の雑踏で叫んでみたかったんだ
05.ERROR
06.My Ixxx
07.primal.
08.DiE(テンテン選曲)
09.Give me your love 全部(サキ様選曲)
10.太陽のじゅもん(のぞしゃん選曲)
11.Fly(コショージ選曲)
12.IDOL(ウイぽん選曲)
13.FiNAL DANCE(プー・ルイ選曲)
EC.nerve
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像