2014/07/11
R&Bシンガー、トレイ・ソングスの6thアルバム『トリガー』がNo.1デビューを果たした、7月19日付アルバムチャート。
2005年、アルバム『アイ・ガッタ・メイク・イット』でデビューしたトレイ・ソングス。その評価は当時から高かったものの、ランキングでは20位どまりであったが、2ndアルバム『トレイ・デイ』(2007年)が11位と飛躍し、2009年の『レディ』からは、ファボラスと組んだシングル「セイ・アー」が9位に、アルバムも3位と同時に初のTOP10入りを果たした。翌年リリースの『パッション、ペイン&プレジャー』は、R&Bチャートで初のNo.1獲得、総合でも2位にランクインし、ニッキ・ミナージュとコラボしたシングル「ボトムズ・アップ」が6位まで上昇して自己最高位を更新した。そして、2012年リリースの5thアルバム『チャプター5』が、初のNo.1を獲得し、本作で2作連続の首位、R&Bアルバムでは、3作連続のNo.1をマークした。シングルチャートで、大きなヒットはないものの、初動10万枚を超えるセールスで堂々の首位デビューするのは、アルバム・アーティストの特徴であり、流行に左右されない不動の人気と実力が認められた証拠だ。
エド・シーラン、サム・スミスと若手の実力派アーティストによるアルバムが、2、3位と続き、4位にはロックバンド、シーザーの『アイソレイト・アンド・メディケイト』が初登場。約3年ぶり、6枚目となるスタジオ・アルバムで、2005年の『カルマ・アンド・エフェクト』で獲得した8位から、4作連続のTOP10入りを果たしている。全10曲、充実した質の高いトラックが揃っていて、同時リリースされたデラックス・エディションには4曲がプラスされて収録されている。
次週、シングルチャートでNo.1獲得が期待されているレゲエ・バンド、マジック!の『ドント・キル・ザ・マジック』は、36,000枚を獲得して6位に初登場。彼らにとってデビュー・アルバムであり、アルバムチャート初のTOP10入りだが、先行シングル「ルード」の大ヒットがあるものの、新人レゲエ・バンドのアルバムが6位に初登場するというのは、異例だ。アルバムはレゲエだけに留まらず、ロックやフュージョンも取り入れていて、風通しの良い、ドライブに最適なサウンドが揃っている。次週、「ルード」がNo.1を獲得すれば、本作もランキングをさらに伸ばすかもしれない。
昨年、12週のNo,1を獲得した「ブラード・ラインズ」で大ブレイクを果たした、ロビン・シックの7thアルバム『パウラ』は、24,000枚獲得で9位に初登場。通算5作目のTOP10入りとなったが、昨年首位を獲得した、『ブラード・ラインズ』の勢いが衰え、UKでも200位と大きく後退してしまった。やはり、先行シングルの大ヒットというのは、アルバム・セールスに大きく影響するということだろう。
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