2011/08/09 00:00
8/6(土)、イギリスで開催された音楽フェス“BIG CHILL”のヘッドライナーとして登場したラッパーのKANYE WESTが、「皆は俺のことを、まるでアドルフ・ヒトラーを見るような目で見ている」とコメントし、ステージから長々とした不満をぶちまけた。
予定よりも開始が遅れたことをオーディエンスに謝罪したのち、WESTは6時40分にパフォーマンスをスタート。ピアノの演奏を背景に自分がなぜ誤解を受けたままなのか、その理由を深く掘り下げた。
「ホテルの中や通りを歩いている時、みんなは俺をヒトラーみたいにイカレた野郎って目で見る。でもある日、光が差し込み、俺が過去にやったことや言ったことを人々が理解する時がやって来る。他人のために、俺が自らの体をナイフの上に投げ出したってことをな」。
さらにWESTは、「実際は“皆のためにより良い作品を創る”完璧主義者なのに、メディアはまるで俺のことを“ワケのわかならない人間”というくくりで報道した」と非難し、そのせいで、2006年のMTV EUROPE MUSIC AWARDSで「TOUCH THE SKY」のビデオ・クリップが“VIDEO OF THE YEAR”を受賞できなかったと怒りを爆発させた。
「俺は立ち上がり、皆を見渡してこう問いかけたい。“ここにいる人間で、クレイジーでないのは俺だけか?”とね」。
そしてWESTは、物議をかもし出した「MONSTER」のビデオ・クリップについて、「死んだような白人女性をフィーチャーしたあのダークなビデオは、女性嫌いを象徴したわけではなく完全にアートとして描いたものだ」と弁明。「ラッパーにも、あのように高度な作品を創る独自のテイストや感性があるってことを、皆は理解していないだけだ」と語った。
WESTはこれまでにも様々な暴言を吐いており、2005年のハリケーン・カトリーナの救済テレフォンに出演した際には、「GEORGE BUSHは黒人のことなんて気に掛けちゃいない」とコメントしたり、2009年のMTV VIDEO MUSIC AWARDSでは、TAYLOR SWIFTのスピーチを邪魔したこともある。
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