2011/08/01
U2による過去最大級のコンサート・ツアー“360 TOUR”が、7/30(土)にカナダ・ニューブランスウィック州モンクトンでの110公演目をもって最終日を迎え、技術的および音楽的功績の両面はもちろん、歴史的な数字を達成する最大規模のコンサートを成し遂げた。Billboard.comの調べによると、同ツアーはグロスでの興行収入が約7億3,614万ドル、観客層動員数が726万8,430人という膨大な数字を叩き出しており、これまでに報道されたどのコンサートよりも高い数字を記録している。ちなみにこれまでのグロス興行収入で過去最高記録だったのはTHE ROLLING STONESで、今年4/10のブラジル・サンパウロ公演で打ち立てた5億5,800万ドルだった。
この“360 TOUR”の成功はU2の世界的人気が根強いことを証明しただけでなく、通常よりも25%増の観客を動員できる360度によるステージというリスキーな試みが成功したという大きな結果を残したことになる。
このツアーの詳細は、U2がまだ2008年のアルバム『NO LINE ON THE HORIZON』のサポート・ツアーを行っている最中の2009年3月にBillboard.comで初めて報じられた。その際の仮ネーミングは“KISS THE FUTURE”というツアー名だったが、3/9に正式にアナウンスされた際に“360 TOUR”という名称となった。このネーミングは、U2の長年のマネージャーPAUL McGUINESSによると360度のステージというユニークな舞台設定に加え、LIVE NATIONとの長年に及ぶマルチ契約のことを意味しているという“プライベートなジョーク”も含んでいるという話だった。
ツアーは2009年6/30にスペインのバルセロナからスタートし、ヨーロッパ各国を経て9/12のシカゴを皮切りに北米公演に突入。1997~1998年の“POPMART TOUR”以来となるアメリカでのスタジアム公演を敢行した。
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