2014/06/18
ニューヨークのフランク・シナトラ・スクール・オブ・アーツに6月16日、トニー・ベネットとレディー・ガガがサプライズ登場し、同校のトニー・ベネット・ホールで特別授業とパフォーマンスを行なった。
2001年にクイーンズ地区アストリアの故郷でフランク・シナトラ・スクール・オブ・アーツを開校したベネットは、いつも卒業式に出席しているものの、今年は自身のツアー・スケジュールのため出席できないとのこと。その代わりに、講義最終日に友人でコラボレーターのガガを連れて特別に登場したそうだ。
ベネットとガガは、ジャズや“グレート・アメリカン・ソングブック”、そしてクリエイティビティなどについて話した他、生徒700人からの質疑にも応えたという。
また、ベネットが「ザ・ヴェリー・ソート・オブ・ユー」、ガガがコール・ポーターの「エヴリ・タイム・ウィ・セイ・グッドバイ」、とアメリカン・クラシックスを披露すると、2人はチークダンスをしながら「アイ・キャント・ギヴ・ユー・エニシング・バット・ラヴ」を陽気に歌い上げた。
ガガの歌を初めて聞いたとき“エルヴィスよりもビッグになるだろう”と感じたというベネットは、「ガガはとても華やかで知性がある。ジャズにおいては、シンコペーションとリズムが大事だが、彼女の歌を聴いたとき“彼女は分かってる!”と言ったよ」と話した。
一方、2011年にロビン・フッド基金のチャリティーで共演し、その後すぐ、ベネットのアルバム『デュエッツII』で「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」をデュエットしたガガは、「トニーといると家でエラ(・フィッツジェラルド)や(ジョン・)コルトレーンを聴いていた15歳の時に戻るの。ゆったりとしてとても豊かな彼の歌い方は、ジャズを歌える解放感を与えてくれるのよ」と話す。
同イベントは、学生合唱団がトニー・ベネットの「スマイル」、ガガの「アプローズ」を披露し締めくくられた。
現在、ガガとトニー・ベネットは年内リリース予定のジャズ・アルバムでコラボレートしている。なお、フランク・シナトラ・スクール・オブ・アーツでは、これまでにもビリー・ジョエルやポール・マッカートニーなど、数名のミュージシャン達が特別授業を行なっている。
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