2011/05/31 00:00
RAPHAEL SAADIQはアーティストとして忙しくしているとプロデューサーとしてヒットを生むキャリアを追求する時間があまりないことに気づいた。
「誰の仕事もする時間がなかったんだ」とこれまでにJOSS STONE、D’ANGELO、MARY J.BLIGE、JOHN LEGEND、WHITNEY HOUSTONらの仕事に関わってきたSAADIQは言う。「オフがあったら絶対にやりたいことなんだけど、今はまさに自分のレコードを始めたところだからね。ツアーをして毎日仕事をして、バスに乗って、次に演奏する会場ではシャワーがあるといいな、なんて思ってるわけだよ」
問題のアルバム『STONE ROLLIN’』はTONY! TONI! TONE!の共同設立者の4枚目のソロで、2008年のグラミー・ノミネート作品『THE WAY I SEE IT』に続くもの。前作はBILLBOARD 200で初登場14位という、彼にとってこれまでもっとも高い順位を獲得した。「人々が当時、こういうタイプの音楽を受け入れてくれたんだから運がいいよね」というSAADIQ、『STONE ROLLIN’』も前作同様、60~70年代のソウルからMUDDY WATERSやWILLIE DIXSONのようなチェス・レコードのブルースに至るまで、幅広いオールド・スクールな影響を追求したものになるという。
「オレは子供の頃に聞いていたいろんなもの、ほんとに楽しんで聞いてるいろんなものをやってるんだよ」と彼は説明する。「ソロ・アーティストして自分を 育て、自分自身を、何がしたいのかを見つけるには時間がかかるんだ。オレにはアルバム4枚分かかったよ……自分がパフォーマーとしてどんなふうになりたいのかを理解するためにね。『THE WAY I SEE IT』に至る頃、やっとわかってきたんだ。だから、ここからはすべてが大体わかってきたって感じさ。サプライズもあるだろうね。オレは自分自身をビックリさせ続けてるから。だけど、それでも自分の居場所をわかってるって感じなんだ」
『STONE ROLLIN’』は間違いなく『THE WAY I SEE IT』からは「ガラリと変わっていて、もっとリスキーになっている」そうだ。全体のサウンドは前作のモータウン/スタックス/フィリーの影響を受けたスムーズなものよりぐっと生々しくなっているという。
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