2014/03/20
今年の1月にアニメ『はたらく魔王さま!』や『のんのんびより』主題歌を収録の3rdアルバム『涙の落ちる速度』をリリースしたnano.RIPE(ナノ・ライプ)が、3月16日にツアー【nano.RIPE LIVE TOUR 2014「ハナアカリ」】の恵比寿LIQUIDROOM公演を行った。
今回のツアーは3月8日の大阪 umeda AKASO公演より東京、名古屋と巡っていく予定となっていたが、メンバーのきみコ(vo、g)のインフルエンザ発症に伴い初日公演が延期に。4月に振替公演を行うことが決定したが、この日のステージはメンバーにとって大きなリベンジの場となった。
セットリストは当然、前述の最新作『涙の落ちる速度』からのチューンが中心になるのだが、MCもほどほどに次々と繰り出していくアグレッシブなロックビートの連続に、会場は瞬く間に熱気で埋め尽くされてしまった。途中、きみコはツアータイトルにちなんで「日本で一番早いお花見かな」と笑顔を見せたが、立っているだけで汗がしたたり落ちるほどのこの熱気は、春を飛ばして夏を迎えてしまったかのようだ。
そんな熱い展開で序盤から爆走していくライブながら、中盤にはアコースティックセットを披露する一幕も用意されていた。アルバム『涙の落ちる速度』の初回限定盤Aには“Acoustic collection”と題したアコースティックアルバムを同梱した彼らだが、カホンやウッドベースも導入して奏でていく優しい調べは、それまでのイメージを一新する魅力に溢れており、観客からはため息のような歓声がこぼれた。
また、終盤のMCにて、先の大阪公演延期を改めて詫びたきみコは、「本当に悔しいばっかりでした」と、当初は何度も涙していたことを吐露。そして周囲に完全復活をアピールしたいと前のめりな姿勢で何度も観衆を煽り、最後まで勢いを落とすことなくステージをやり遂げた。自身の言葉である“ライブハウスは私の生きる場所”を体現する痛快なアクトで、改めての初日となった恵比寿LIQUIDROOM公演を大団円で締めくくった。
なお、今回のツアー【nano.RIPE LIVE TOUR 2014「ハナアカリ」】は今後、3月21日に予定通り名古屋Electric Lady Land公演が行われ、4月19日に大阪 OSAKA MUSEで振替公演を開催。また、夏にはLUNKHEADの10周年イベントや、【ランティス祭り2014】への参加も決定している。
撮影:キセキミチコ (Michiko Kiseki)
◎nano.RIPE ライブ情報
ツアー【nano.RIPE LIVE TOUR 2014「ハナアカリ」】
3月16日(日) 東京 恵比寿LIQUIDROOM(終了)
3月21日(金・祝) 愛知 名古屋Electric Lady Land
4月19日(土) 大阪 OSAKA MUSE[振替公演]
【ラックライフ Presents「GOOD LUCK Vol.25」】
3月29日(土) 大阪 なんばHatch
【百万石音楽祭2014~ミリオンロックフェスティバル~】
6月7日(土)、8日(日) 石川県産業展示館3号館 / 4号館
【LUNKHEAD 10th ANNIVERSARY~road to 一世一代のみかん祭~vol.7 VSシリーズ「nano.RIPEと仙台っ子ラーメン食べたい】
6月19日(木) 宮城 仙台CLUB JUNK BOX
【LUNKHEAD 10th ANNIVERSARY~road to 一世一代のみかん祭~vol.8 VSシリーズ「nano.RIPEとなまらざんぎ祭】
6月21日(土) 北海道 札幌COLONY
【LUNKHEAD 10th ANNIVERSARY~road to 一世一代のみかん祭~vol.9 VSシリーズファイナル「この夏、最高の贈り物...~SMELLS LIKE SUMMER~】
7月13日(日) 東京 渋谷CLUB QUATTRO
【15th Anniversary Live「ランティス祭り2014】
7月19日(土) 三重 ナガシマスパーランド芝生広場・野外特設ステージ
7月27日(土) 大阪 万博記念公園もみじ川芝生広場・特設会場
9月13日(土) 東京 潮風公園(太陽の広場・野外特設ステージ)
11月15日(土) 宮城 ゼビオアリーナ仙台
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