2011/05/16
THE FLAMING LIPSは、1999年の『THE SOFT BULLETIN』をそっくりそのままパフォーマンスするとか、6/24にアトランティック・シティで行なわれるDAVE MATTHEWS BANDのキャラバン・フェスティバルに出演するとか、これから数ヶ月間にいくつかのスペシャル公演を予定している。しかし、2011年の春夏のツアーのオープニングとなる5月13日のデトロイト公演では、2時間近くのショーで彼らならではの贅沢な視覚的衝撃をふんだんに駆使したパフォーマンスを見せた。
もちろんおなじみのトリックもたくさん出てきた。SEAN LENNONのTHE GHOST OF A SABER TOOTH TIGERによる30分のオープニング・セットのあと、フロントマンのWAYNE COYNEは「THE FEAR」の間スペース・バブルで観客の中を転がって移動した。「WORM MOUNTAIN」ではたくさんの風船や紙吹雪が飛び、COYNEのカメラを搭載したマイクが捉えた映像がバックドロップに映された。COYNEが巨大な手を着けたり、特別に選んだファンがステージで踊ったりした。
キャラクターも登場した。クルー・メンバーのひとりはクマの着ぐるみを着て、「SILVER TREMBLING HANDS」で巨大なMR. TOADが踊っている間にCOYNEを肩車した。
「僕たちはいつも何か大きくて、手の込んだ、カッ飛んだものを見つけなくちゃならないんだ」とツアーに先駆けてCOYNEは語っていた。
新しい曲。EP『FLAMING LIPS 2011:THE FLAMING LIPS WITH NEON INDIAN』からの「IS DAVID BOWIE DYING?」も披露された。しかし、彼らは今のところいろんな形(最近ではグミのようなキャンディで作られたガイコツに埋め込まれたコンピューターのUSBスティック)で新曲をリリースしていくためニュー・アルバムは出さないでいる。そのため新曲は限られていた。だから、ステージでも2009年の「EMBRYONIC」が新しい方で、コンサートのほとんどが古めの曲で占められていた。
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