2014/01/14 14:50
1月30日から東京、名古屋、大阪で来日公演を行うロス・ロンリー・ボーイズが2012年に行われた前回の単独来日公演での「ヘヴン」のライブ映像を公開した。
エリック・クラプトンの名曲「ティアーズ・イン・ヘヴン」を、クラプトン自身がライブで歌わない理由を、知っている人は少なくないだろう。この曲は、彼の亡くなった息子に捧げられた悲しい、私的で特別な曲なのだ。一方で、ロス・ロンリー・ボーイズの代表曲「ヘヴン」も、悲しい体験をもとに作られた曲だということはご存知だろうか。「ヘヴン」はロス・ロンリー・ボーイズが【第47回グラミー賞】で4部門ノミネートされ、最優秀ポップ・グループ賞に輝くきっかけとなった代表曲。日本では朝の人気番組「スッキリ!!」の天気予報のコナーのBGMとしてもお馴染みのナンバー。明るく爽やかなイメージのこの曲だが、背景には「ティアーズ・イン・ヘヴン」同様に、悲しい出来事があるのだ。
彼は、14歳になる頃から父や2人の弟(ジョジョとリンゴ)と共にナッシュビルで毎晩ステージに上がっていた。当時は酔った客から心ない言葉をかけられる事もあり、辛い日々だったという。しかし、やがてヘンリーの前に全てを分かち合える女性が現れ、18歳で男の子の父親となった。かけがえのない家族を得て、幸せな毎日を送っていたヘンリーだったが、そんな日々は長くは続かなかった。愛息子、エンリケが乳幼児突然死症候群(SIDS)によって天国へと旅立ってしまったのだ。ヘンリーは「何故神様はこれほどまでに僕に試練を与えるのだろう」と打ちひしがれて、何も手につかなくなってしまった。
その時、涙に暮れるヘンリーにまるで息子からのメッセージのごとく、浮かんで来たフレーズ、それが「ヘヴン」の一節だったのだ。「息子に会える天国とは一体どれほど遠くにあるのか?ここよりも心が救われる場所は一体何処にあるのか?どうしたらこんな自分の生き方を変えられるのか?」神様にこのように問いかける歌詞は、その時のヘンリーの心の叫びであり、息子を悼む気持ちだった。このようにして出来上がった曲はやがて、悩みを抱える多くの人々の心の琴線に触れ、世界的なヒット曲となったのだ。
そして今も、この曲が持つ癒しのメッセージ、ポジティヴなヴァイヴは世界中の人達の心に届き続けているというわけだ。「ティアーズ・イン・ヘヴン」を歌わないと決めたクラプトンとは対称的に、ヘンリーはこの曲を歌い、伝え、人々と共有することで自分の体験を昇華していく道を選んだのだ。
このライブ・パフォーマンスについて、メンバーのジョジョ(vo & b)はこう語る。「初来日したときの「ヘヴン」の感動のテイクが日本盤に収録されるなんて最高だね!とてもスペシャルだ。あの日のことは凄く覚えてるよ。ステージ上からオーディエンスが泣いているのが見えたんだ。本当に素晴らしい、何ものにも代え難い時間だった。早く日本に戻ってプレイしたいよ。」
◎ロス・ロンリー・ボーイズ「ヘヴン(Live in Japan 2012)」
http://youtu.be/IaZvfWfQIjE
◎リリース情報
『レヴェレーション』
好評発売中
SICP-3889 2,520円(tax in.)
◎来日公演情報
1月30日(木)東京・LIQUID ROOM
2月1日(土)名古屋・CLUB QUATTRO
2月2日(日)大阪・SHANGRI-LA
info:http://smash-mobile.com/
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