2014/01/06
1978年以来、実に7度のグラミー賞を獲得してきたスーパー・ヴォーカリスト、アル・ジャロウの来日公演が1月6日、六本木・ビルボードライブ東京で行われた。
2014年のライブ始めを飾るべく集まったオーディエンスの大歓声に迎えられアル・ジャロウが登場。黒の帽子に、黒のジャケット、黒のパンツに身を包んだ彼は開口一番「トーキョー!」と雄叫びを挙げて1曲目の「ブギ―・ダウン」に突入。ファンキーなナンバーとともにステージを動き回り、手を上げオーディエンスを鼓舞する。とても御年73歳とは思えぬ身のこなしを見せる。
バンドメンバーのプレイに合わせ次々と繰り出されるスキャットは、パーカッション、サックス、ギターなどいろんな音に変化し、オーディエンスの目と耳を鷲掴みにする。『ジャンル』という概念を超越し、ジャズ、ポップ、R&Bの3部門でグラミー賞を獲得した歌声もまた、太くハスキーなトーンから囁くような細いハイトーンまで、曲によってさまざまな表情を見せる。スキャットと歌に翻弄されながら、時に体を揺らし、時に耳を澄まして、目の前に広がる音の世界にどっぷりと浸かっていく。
名曲「モーニン」や「テイク・ファイブ」をはじめ、ヨーロッパのみで流通している最新アルバムからの新曲、さらには盟友ジョージ・デュークに捧げる曲など軽快なナンバーからスロー・ナンバー、ポップ、ジャズ、R&Bを網羅し、終盤にはピアノ以外のバンドメンバー全員がマイクを持ち、見事なボーカル・アンサンブルを披露してくれた。ところどころジョークを交えたMCを挟み、アル自身の高らかな笑い声と共に終始和やかなムードで進んでいった75分のライブは、アル・ジャロウのみが為せる最高のエンターテインメントだった。
「みなさんがいてくれたから、また来ることができた。あと35年音楽を続けていくよ。」アル・ジャロウの発した言葉に今日一番の歓声と拍手が沸き起こった。
2014年のビルボードライブ東京のライブ初めを飾ったアル・ジャロウ公演は1月7日にも行われ、その後1月9日にビルボードライブ大阪で開催される。1月7日の1stステージはフジテレビNEXTでの生中継も行われる予定となっている。
◎公演情報
東京公演
2014年1月6日(月)~7日(火)
at ビルボードライブ東京
大阪公演
2014年1月9日(木)
at ビルボードライブ大阪
More Info:
http://www.billboard-live.com
◎オンエア情報
フジテレビNEXT『アル・ジャロウLive at ビルボード東京』
2014年1月7日(火) 19:00~20:40
http://www.fujitv.co.jp/otn/b_hp/913200312.html
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