2013/12/09
エルトン・ジョンが12月6日に行なったモスクワでのコンサートを、ゲイであることを理由に殺されたロシア人男性のために捧げ、地元のゲイ・コミュニティに対する差別を強く非難した。
また、ジョンは同国で6月に成立した法律に反対し、“未成年者の同性愛についての宣伝活動”を禁止するロシアの法令制定について悲しんだ。同法令は多くの人々がロシアのゲイ・コミュニティ弾圧としてみている。
BBCニュースによると、「これは非人道的だし、偏ったものだと思う」と述べたジョンは、ゲイだという理由でボルゴグラード南部の街で5月に殺された23歳のVladislav Tornovoyに同公演をささげると話した。
さらにジョンは、友人や仕事上の仲間たちが説得して止めさせようとしたが、自分にはロシアを訪れて地元のゲイ・コミュニティへのサポートを示す義務があると感じたことを明かしている。
先週、同モスクワ公演と12月7日に予定していたカザンのセントラル・ロシア・シティ公演が、“ゲイ反対法”によりキャンセルされるかもしれないという噂があったものの、プロモーター側がこれを否定した。
ゲイの宣伝活動に反対する同法律は、サンクトペテルブルクの街で似たような自治法律が成立した数か月後に国家規模で採用されたものだ。昨年、同市ではマドンナやレディー・ガガも公演を行なっており、地元のゲイ・コミュニティに対するサポートを表明している。両シンガーの公演はともに議論を巻き起こし、訴訟問題につながった。
同ニュースはもともと、THR.comに掲載された。
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