2013/12/05
12月に入り、『紅白歌合戦』の出場者発表や、各所でクリスマスイルミネーション点灯式に様々なアーティストが出席と賑やかな話題が多いが、年末の風物詩をして欠かせないものに忠臣蔵がある。
元禄15年(1703年)12月14日に元赤穂藩国家老・大石内蔵助率いる赤穂四十七士が主君、浅野内匠頭の無念をはらさんと本所・吉良邸に討ち入り見事その吉良上野介の首級をあげた事件を題材にしたもので、日本人には江戸時代から好まれ支持されてきた話だ。戦後もテレビドラマに映画、舞台と支持されてきた作品は今年『47RONIN』としてキアヌ・リーブス主演でハリウッド映画にもなった。
音楽の世界でも、三波春夫が1961年に発表した長編・歌謡浪曲「俵星玄蕃」は、降りしきる雪のなかをひた走り、槍をしごくシーンなどをステージで披露し、観客を魅了してきた。更に松の廊下での刃傷、江戸から赤穂へ急を知らせる早籠、赤穂城明け渡し、山科での遊興、そして吉良邸への討ち入りなど騒動の顛末が三波春夫の気迫溢れる華麗な歌唱によって展開される。
この『大忠臣蔵』は1972年に組曲として発表され、三波春夫自身による構成、脚本、作詞、作曲によるLP5枚(3時間余)として集約。ちなみにこの年にかの有名な「お客様は神様です」という言葉が流行。
その『大忠臣蔵』から41年の時を経て、21曲が選曲され、iTunesやレコチョクで配信を開始した。2020年のオリンピック招致決定や、【Billboard Japan Music Awards 2013】にて怒髪天 増子直純によるパフォーマンスで「東京五輪音頭」に再び脚光が当てられたが、『大忠臣蔵』にて三波春夫がクローズアップされ歳末が賑やかになっているようだ。
◎リリース情報
『三波春夫の大忠臣蔵』
iTunesアルバム 2,400円(tax in.)
iTunesリンク:http://bit.ly/1jnZEgb
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