2013/10/30 12:00
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に復帰したイルジー・ビエロフラーヴェクが、10月30日からの東京公演を目前に控え、チェコ・フィルへの思いを語った。
ビエロフラーヴェクは、ノイマンの後任として1990年から1992年にかけてチェコ・フィルの首席指揮者に就任。その後、プラハ・フィルハーモニアの音楽監督や、プラハ国民劇場の首席客演指揮者などを経て、2012年からチェコ・フィル首席指揮者への復帰を果たした。日本とも縁が深く、1974年の日本フィルハーモニー交響楽団を皮切りに、NHK交響楽団を含めた多くのオーケストラと共演している。今回、チェコ・フィルとビエロフラーヴェクの強い希望もあり、新生チェコ・フィルの初の大きな海外公演に日本が選ばれ、本ツアーが実現した。
ビエロフラーヴェクとともに、会見に出席したダヴィット・マレチェック総裁は、「ビエロフラーヴェクの復帰が、唯一のチェコ・フィルの発展に繋がると思った。」と喜びを語り、ビエロフラーヴェクも「私が、以前在籍していた1990年から1992年という期間は、私が若かったこともあり、楽団員への要求も高く妥協を許せなかった。結果的にはお互い分かり合えず、私の指揮スタイルも楽団員に理解を得ることができなかった。その後も、チェコ・フィルは不安定な時期を過ごし、昔のような名声を失ってしまった。これを、あるべき姿に戻したいというのが、まず私がチェコ・フィルとともに目指したいと思ったきっかけです。ターリック、クーベリック、アンチェル、ノイマンという偉大な指揮者が遺してきたチェコ・フィルの音色や音楽の作り方を残しつつ、新しいオーケストラとしての姿を追い求めていきたい。」と語った。
また、会見中には、デッカ・レコードからドヴォルザーク全曲集のリリースが予定されていることも発表された。すでに6曲が録音済で、秋から冬にかけて2番、4番、9番のライブ録音が予定されており、2014年秋に発売が予定されている。さらに、スメタナ作曲の「わが祖国」も2014年5月に録音が予定されており、新生チェコ・フィルの活躍に期待が高まっている。
◎公演概要
【富士通コンサートシリーズ イルジー・ビエロフラーヴェク指揮/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団】
日程:
2013年10月27日(日) 京都コンサートホール 大ホール(京都) ※終了
2013年10月28日(月) 聖徳大学川並香順記念講堂(松戸) ※終了
2013年10月30日(水) サントリーホール(東京)
2013年10月31日(木) サントリーホール(東京)
2013年11月2日(土) メディキット県民文化センター アイザックスターンホール(宮崎)
2013年11月3日(日・祝) ミューザ川崎シンフォニーホール (川崎)
2013年11月4日(月・休) 愛知県芸術劇場コンサートホール (名古屋)
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http://goo.gl/uUE7aE
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