2026/01/20 07:00
椎名林檎の楽曲「人生は夢だらけ」が、2月27日公開の映画『木挽町のあだ討ち』の主題歌に決定した。
『木挽町のあだ討ち』は、芝居小屋を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描いた永井紗耶子の時代小説を原作とする作品。原作は第169回直木賞、第36回山本周五郎賞を受賞し、2025年には歌舞伎の作品としても上演された。討ち事件の真相を追う田舎侍、加瀬総一郎を演じるのは、映画『きみの鳥はうたえる』(2018年)などで数々の映画賞を受賞してきた柄本佑。共演には渡辺謙が名を連ね、芝居小屋「森田座」で策を巡らせる立作者、篠田金治役を務める。仇討ちを遂げた若者、菊之助役に長尾謙杜、主人を殺した男、作兵衛役に北村一輝が出演。そのほか、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子らがキャストとして参加している。監督と脚本は源孝志が担当した。
主題歌に起用された「人生は夢だらけ」は、椎名林檎が作詞、作曲した提供楽曲をセルフカバーし、アルバム『逆輸入 航空局』(2017年)に収録された楽曲。ミュージカル調の華やかさとジャズの要素を併せ持つサウンドが、芝居小屋を舞台に描かれる本作の世界観と重なり合っているという。
あわせて解禁された主題歌スペシャルムービーは、菊之助と作兵衛による仇討ちの場面から始まり、一年半後に総一郎が芝居小屋「森田座」を訪れる場面へと展開する。森田座の人々との出会いや、仇討ち当日の事情聴取、菊之助と周囲の人物との関わりが断片的に描かれ、事件の裏側にあるもう一つの物語が浮かび上がっていく構成となっている。
◎源孝志監督 コメント
私は椎名林檎さんの長年のファンである。彼女の楽曲のどこが好きかと問われると「全部」、としか言えないのだが、とりわけ歌詞の言葉の選び方、置き方がたまらなく好きだ。散文的でありながら物語を内包するうねりがあり、文学的なのだが血や体液のような生な残り香が漂う。それを彼女が声にして歌うとゾワゾワっとさせられるハメになる。陰と陽、表現者として多面的なところもリスペクトせざるを得ない。この『人生は夢だらけ』は、“陽”の椎名林檎の魅力を感じさせる最たるもので、陽を浴びる大通りを、高らかに、堂々と歌いながら歩いていくような曲だ。
『木挽町のあだ討ち』は、世間からドロップアウトし、生き甲斐を求めて(食うためだけではない!)芝居小屋に流れ着いた人間たちの物語。江戸という大都会で最下層と蔑まれながら、観客の前で束の間の夢を作り上げて見せる矜持、反骨と誇り。いわば日本の歴史の中で初めて現れた「自覚ある自由人」だと私は思っている。
そんな彼らが武家社会の不条理に対して“一発かます”痛快さを楽しんでもらい、「いやぁ~ 面白かったね。気分いい」と言いながら映画館を出て行ってもらいたかった。それが、私がこの曲をエンディングテーマに望んだ理由です。椎名さん、ありがとうございました。
◎映像情報
YouTube『映画『木挽町のあだ討ち』主題歌スペシャルムービー』
https://youtu.be/CHHLJCIYIkU
◎上映情報
『木挽町のあだ討ち』
2026年2月27日 全国公開
配給:東映
(c)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
(c)2023 永井紗耶子/新潮社
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