2016年12月25日に53歳という若さでこの世を去ったジョージ・マイケル。ワム！解散後の彼のソロ・デビュー・アルバム『フェイス』 が、没後10年を迎える2026年の2月20日に限定仕様のアナログ盤で再リリースされることが明らかになった。

　1LPピクチャーディスク、2LPレッド＆ブラックマーブルのカラー・ヴァイナル盤、1LPおよび2LPのブラック・ヴァイナル、1CDの複数仕様で展開される。今作のアナログ盤が世界のどこからでも購入可能になるのは、実に10年以上ぶりとなる。

　故ジョージ・マイケルが作詞作曲、アレンジ、プロデュース、ほぼすべての演奏を手がけたアルバムは、ソウル、R&B、ロックを融合させ、洗練されつつもエモーショナル、かつ極めてパーソナルなサウンドを作りあげ、新しいタイプのポップ・アイコンの誕生を告げるアルバムと言えた。それは当時わずか24歳の彼を、一躍世界的スーパースターへと押し上げただけでなく、故マイケル・ジャクソン、マドンナ、プリンスを上回るセールスを達成。【グラミー賞】の＜年間最優秀アルバム＞、【アメリカン・ミュージック・アワーズ】3部門に輝き、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”4曲連続No.1（「Faith」 「Father Figure」 「One More Try」 「Monkey」）という前例のない記録を打ち立てた。これにより、彼は1枚のアルバムからHot 100で4曲の No.1シングルを生み出した、ただ一人の英国人男性ソロ・アーティストになった。この記録は今もまだ破られていない。

　同作は全世界で2,500万枚以上を売り上げ、10か国以上のナショナル・アルバム・チャートで1位を獲得。中でもタイトル曲「Faith」 は、聴いた瞬間にわかるギターリフと、レザージャケット姿が印象的なミュージックビデオで、80年代後半のカルチャーを象徴する存在となり、多くのアーティストに影響を与えた。

　また、作品は、地球への思いやりを大切に、丁寧に作られている。制作のあらゆる段階で、持続可能な素材を選び、環境に配慮した製造方法を取り入れることで、環境への負担を最小限にとどめることを目指した。プレスされたレコードは、従来の石油由来素材ではなく、再生可能資源から生まれたバイオPVC 「Biovinyl」 を使用。パッケージには、FSC認証を受けた持続可能な森林管理による紙とボール紙を採用し、アートワークの印刷には植物由来インクが用いられている。そして外袋のポリバッグは開封後に捨てるのではなく、ずっとアルバムを守り続けられるデザインになっている。

　本アルバムはドイツのOptimal Media社で製造。アルバム１枚のプレスごとに、地域の自然保全プロジェクト Nature Park Nossentiner / Schwinzer Heide に寄付を行い、植樹、森林維持、管理を支援している。Optimal 社では製造工程全体を通して資源の節約に努め、製造過程で発生する廃棄物の100％リサイクルを実現。電力の65％を再生可能エネルギーでまかなっている。

　CDディスクは90％リサイクルされたポリカーボネートを使用。パッケージには持続可能な森林管理によるFSC認証素材を採用。アートワークの印刷には植物由来インクを使用。製造はSonopress社によって行われ、環境にやさしい生産体制を徹底した。ドイツの一般的なエネルギー使用と比べてCO2排出量を52％削減できる、熱電併給システムを導入することで、エネルギー消費の最小化に取り組んでいる。

◎リリース情報
アルバム『フェイス』
2026/2/20 RELEASE（輸入盤のみ）
＜1LP＞9曲収録ピクチャーディスク　D2C オフィシャル・ストア限定
＜2LP＞10曲収録、レッド＆ブラックマーブル・カラー・ヴァイナル
＜2LP＞10曲収録、180ｇブラック・ヴァイナル　
＜1LP＞9曲収録、スタンダード・ブラック・ヴァイナル　
＜1CD＞10曲収録、デジパック、12Pブックレット付き