映画『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』より特別映像を独占解禁、主演俳優が歌う名曲をBGMに

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2025/11/14 17:00

　若きブルース・スプリングスティーンの魂の旅路を描く映画『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』より、劇中にも登場する“ゆかりの地”をめぐった2本の特別映像がBillboard JAPAN独占で解禁された。

●ゆかりの地ツアー特別映像「Born in the U.S.A.」編

　一本目の映像では、ブルース・スプリングスティーンゆかりのライブハウス“ザ・ストーン・ポニー”と“ワンダーバー”の様子が映し出される。BGMは、約半年間の猛特訓でボーカル／ギター／ハーモニカをマスターしてスプリングスティーン役を演じた、ジェレミー・アレン・ホワイトが歌う「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」だ。

　アズベリーパーク（ニュージャージー州）で最も有名な場所であり、世界中で知られたライブハウスの一つ“ザ・ストーン・ポニー”は、劇中で仲間のバンドのステージに飛び入りしリトル・リチャードの名曲「ルシール」を歌うシーンでも使われている。デビュー前からスプリングスティーン本人が何度も演奏していたこのライブハウスには、数多くのギターが飾られ、本人の写真やポスターもたくさん貼られている。

　壁一面に描かれたピエロがお手迎えしてくれるのは、同じくアズベリーパークにある“ワンダーバー”だ。

　1987年のアルバム『トンネル・オブ・ラヴ』タイトル曲は、かつてアズベリーパークにあった遊園地の乗り物（恋のトンネル）から着想を得て生まれた曲。映画のために再現されたメリーゴーランドのシーンでは、若き日のスプリングスティーンと恋人フェイ（オデッサ・ヤング）とのロマンチックなシーンも描かれている。

●ゆかりの地ツアー特別映像「Mansion on the Hill」編

　もう一方の映像では、スプリングスティーンが幼い頃から青春期を過ごした家を紹介。BGMはジェレミー・アレン・ホワイトが歌う「マンション・オン・ザ・ヒル」だ。

　アズベリーパークから車で20分西へ走ると、彼が育った町フリーホールドに着く。ここにある工場で働く父親について歌った曲が、1978年にリリースされた『闇に吠える街』収録の「ファクトリー」だ。スプリングスティーンが5歳から13歳頃まで住んだ家は、シングルカットされた「マイ・ホームタウン」のジャケットにもなっており、ファンはこの家を訪れるとジャケットを真似て写真を撮るそうだ。

　ちなみに「幼い頃の記憶はモノクロで残っている」というスプリングスティーンの言葉を耳にしたスコット・クーパー監督は、本編で幼少期の記憶をモノクロ映像で描いている。

　そして、映像はハイスクール時に住んでいた家へと移る。1969年に両親と妹がカリフォルニアに引っ越した後もしばらくここで一人暮らしをしていたというブルース・スプリングスティーン。故郷ニュージャージーを愛し続け、数々の名曲に故郷の記憶を刻み込んでいる。

　1982年、ニュージャージー。キャリアの岐路に立つスプリングスティーンは、人生の大きなターニングポイントを迎え、名声の影で深い孤独と葛藤に揺れていた。世界の頂点に立つ直前、成功の重圧と自らの過去に押しつぶされそうになっていたのだ。

　スターへの階段の途中で、一人自室にこもり誰にも頼らず4トラックの録音機でアルバム『ネブラスカ』の制作を始めるが、その制作の背後には、父との確執、恋人フェイとの時間、幼き日の母との思い出、そして痛みがあった。あの夜、何が生まれ、何が壊れたのか――。

　映画『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』は11月14日より全国ロードショー。

◎映画情報
『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』
11月14日(金)全国ロードショー
監督・脚本：スコット・クーパー（原作：ウォーレン・ゼインズ著『Deliver Me from Nowhere』）
主演：ジェレミー・アレン・ホワイト（ブルース・スプリングスティーン）
共演：ジェレミー・ストロング（ジョン・ランダウ）、ポール・ウォルター・ハウザー（マイク・バトラン）、スティーヴン・グレアム（父ダグ）、オデッサ・ヤング（フェイ）、ギャビー・ホフマン（母アデル）、マーク・マロン（チャック・プロトキン）、デヴィッド・クラムホルツ（アル・テラー）
プロデューサー：スコット・クーパー、エレン・ゴールドスミス＝ヴァイン、エリック・ロビンソン、スコット・ステューバー
製作総指揮：トレイシー・ランドン、ジョン・ヴァイン、ウォーレン・ゼインズ
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン