2013/09/13 11:00
MTVネットワークスの人気チャンネル、ニコロデオンで注目を集め、ブレイクを果たした20歳のポップシンガー、アリアナ・グランデ。その美貌と伸びやかな歌声が幅広い層に指示され、デビューシングル「ザ・ウェイ」は今年、HOT100チャートで最高位9位を記録し、ロングヒットとなった。そのヒットを受けてアルバムのセールスは初週で14万枚を記録(内80%がデジタルセールス)、まさに2013年はアリアナ・グランデにとっての大ブレイク年になった。アルバムのプロモーションを受けて、HOT100チャートでは100以内に4曲がランクインしている。透明感のある歌声と高音の美しさ、そしてキュートなルックスを含め、今後日本でもブレイクが予想される。
惜しくも首位には届かなかったが、11万枚を超えるヒットとなり、2位にデビューしたのは、テイマー・ブラクストンの『ラブ&ウォー』。90年代を代表するR&Bシンガー、トニー・ブラクストンの妹で、トニーと共に結成されたザ・ブラクストンズのメンバーでもある。それぞれソロ活動を経て現在も活躍中だが、テイマーのソロ名義としては、TOP10入りを果たすのはこのアルバムが始めてで(2000年リリースのデビュー作『テイマー』は最高位127位)、R&Bチャートでは自身初のNo.1を獲得した。ブレイクの要因として、アルバムの素晴らしさももちろんだが、ブラクストン一家の私生活が露わに放送されたテレビ番組で披露された、その濃いキャラクターが一躍人気となり、アルバムのセールスにも繋がったと思われる。
両者の対決は、リリース前から話題となっていて、プリンセスVSディーバのアルバム対決、と各メディアが報道していたが、軍配はアリアナにあがった。
3位も初登場、約4年ぶりとなるナイン・インチ・ネイルズの8thアルバム『ヘジテイション・マークス』が、10万枚を突破してデビューした。アルバムチャートでのTOP10入りは、2007年の『イヤー・ゼロ』(2位)以来で、アメリカでは通算5作目のTOP10、TOP3入りとなり、UKの2位をはじめ、10ヶ国でTOP10入りを果たしている。2009年の活動休止宣言から4年、復帰作ということもあり話題性が高かったことと、リリース前にウェブサイトでアルバムの全曲試聴を行う等、精力的なプロモーションを行ったことがセールスに繋がった。今年のフジロックでは、初日のヘッドライナー出演を果たし、日本でも大きな反響を呼んでいる。
4位と6位には、中堅男性R&Bシンガーの新作が初登場。
まず4位には、ソロ作品としては4作目となるジョン・レジェンドの『ラブ・イン・ザ・フューチャー』が初登場。2008年の『エヴォルヴァー』(4位)から約5年ぶりのランクインで、2004年のデビュー作『ゲット・リフテッド』(4位)、2006年の2nd『ワンス・アゲイン』(3位)と、これで連続4作、全作品がTOP5入りを果たしている。大ブレイクを果たした『ゲット・リフテッド』をプロデュースしたカニエ・ウェストが再びプロデュースを務め、原点に回帰したようなすばらしい作品に仕上がっている。
6位には、ジャヒームの『アプリシエーション・デイ』が初登場。通算6作目のスタジオアルバムで、2006年にNo.1を獲得した『ゲットー・クラシックス』をはじめ、本作で5枚目のTOP10入りを果たした。大々的なプロモーションや、話題のゲスト等がクレジットされているわけでもなく、至ってシンプルな音創りだが、常にこのセールスを維持し、TOP10内にランクインするというのはベテランの威厳、人気を維持している証拠だ。
TOP10入りは惜しくも逃したが、11位にはUKをはじめ各国で人気を集めているロックバンド、バスティルの『バッド・ブラッド』が、12位にはニーコ・ケイスの4年ぶりのニューアルバムがランクインした。
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