スフィアン・スティーヴンスが、2015年のアルバム『キャリー・アンド・ローウェル』の10周年アニバーサリー・エディションを2025年5月30日にリリースする。今作より「Mystery of Love」のデモ音源が公開された。

　2015年3月、スフィアンは、これまでで最もパーソナルなアルバムである『キャリー・アンド・ローウェル』をリリースした。明確なビジョンをもって発表されたこの作品は、意図的に簡素な楽器編成で、スフィアンのフォーク・ルーツへの回帰だった。現在、BPIとRIAAのゴールド認定を受けており、収録曲「Fourth of July」はアメリカでプラチナ認定されている。

　そのリリース10周年を記念して、アニバーサリー・エディションが発売される。このデラックス盤は、これまで未発表だったボーナス・トラック7曲、40ページのアート・ブック、そして、スフィアンによる新しいエッセイを含む拡張された2枚組LPの仕様で、オリジナルとは別のカバーも用意されている。

　オリジナルのアルバムは1枚のディスクに収められており、2枚目のディスクには「Death With Dignity」、「Should Have Known Better」、「The Only Thing」、「Eugene」のデモ・バージョンを含む40分の追加曲が収録されている。また、「Fourth of July」と「Wallowa Lake Monster」のアウトテイクも収録されており、どちらもよりシネマティックな雰囲気を醸し出している。

　最後は、『キャリー・アンド・ローウェル』のオリジナルのアルバム・セッションから取り出された「Mystery of Love」のオリジナル・デモで、ソロのギターと、歌詞が少し変更されたボーカルをフィーチャーしている。同曲は、後にルカ・グァダニーノ監督の映画『君の名前で僕を呼んで』のために作り直され、再レコーディングされた。

◎リリース情報
アルバム『キャリー・アンド・ローウェル（10thアニヴァーサリー・エディション）』
2025/5/30 RELEASE
AKR99JCD-2025（CD）
AKR99JLP-2025-INDIE（LP）