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2013/08/30

ルーク・ブライアン新作、2013年カントリーアルバム最大のヒットを記録

 ルーク・ブライアンの『クラッシュ・マイ・パーティー』が、2週目にして16万枚と引き続き好調なセールスをみせ2週連続No.1獲得となった9月7日付アルバムチャート。

 発売2週で累計70万枚近いセールスを記録した『クラッシュ・マイ・パーティー』。2013年度のカントリーアルバムとしては最大のヒット作で、カントリーチャートでも当然2週目の首位をマークしている。また、総合的にみてもジャスティン・ティンバーレイクやジェイ・Zの大ヒット作に並び、年内にミリオンに認定することは間違いないだろうといわれていて、年間チャートでも上位にランクインが予想される。夏の終わりには各フェスへの出演も決定していることから、今後も安定したセールスを獲得しそうだ。

 惜しくも首位には届かなかったものの、僅差で2位デビューとなったのが、ジョン・メイヤーの6thアルバム『パラダイス・バレー』。各国でNo.1を獲得した前作、『ボーン・アンド・レイズド』から約1年ぶりとなる新作で、本作をリリースする前に、声を失うかもしれない危機に直面し、2度も手術を行った後のリリースとなった。スタジオアルバムでは全6作がTOP10入りを果たしていて、うち3作がNo.1、本作と3rdアルバム『コンティニュアム』が2位をマークした。なお、8位止まりだった2001年のデビュー作『ルーム・フォー・スクエア』も、全米だけで400万枚を超える大ヒットを記録している。

 3位に初登場したのは、90年代のR&Bシーンを彩った3者、タイリース、ジニュワイン、タンクから成るTGTのデビュー作、『3キングス』。2007年にリリースされた「プリーズ・ドント・ゴー」がR&Bチャート2位、アダルト・コンテンポラリー首位と大ヒットを記録し、それから6年の歳月をかけて本作がリリースされた。スタンダードな大人向けのR&Bアルバムで、主に30~40代がターゲットであろう音創りに仕上がっている。タイリースにとっては3作目、ジニュワインは5作目、タンクの4作目となるTOP10入りとなった。

 TOP5は首位のルーク・ブライアン以外すべて初登場。4位にはベテラン・シンガーソングライター、ジミー・バフェットの27作目となるスタジオアルバム『ソングス・フロム・St.サムホエア』が5万5000枚をセールスしてTOP5入りを果たした。2009年にリリースされた前作の17位から大きく順位を伸ばし、2004年に首位をマークした『ライセンス・トゥ・チル』をはじめ、スタジオアルバムとしては9作目、ライブ盤、コンピレーションを含めると11作目のTOP10入りを果たした。

 5位にはロサンゼルス出身19歳のラッパー、アール・スウェットシャツのデビューアルバム『ドリス』が、ジミー・バフェットと僅差で初登場。4月20日付で3位にデビューした、『ウルフ』が大ヒットを記録したタイラー・ザ・クリエイターの弟で、両者がメンバーとして活躍していたオッド・フューチャーから2人目のTOP10入りを果たした。兄の影響を受けてか、この『ドリス』も『ウルフ』同様に90年代リバイバルの象徴で、どっぷり黒い作品に仕上がっている。

 ラップシーンからは、9位にエイサップ・ファーグの『トラップ・ロード』が初登場。こちらは反対側の東はニューヨーク出身のラッパーで、アール・スウェットシャツと同じく、本作がデビュー作となる。エイサップ・ロッキーや、フレンチ・モンタナ等が参加していて、こちらも本来のヒップ・ホップらしい男気溢れたクールなサウンドに仕上がっている。

 11位にはテデスキ・トラックス・バンドの『メイド・アップ・マインド』がランクインするなど今週はTOP20位うち9作が初登場となった。