2025/02/11 09:00
レディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」が通算5週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
2025年1月11日付で1位に到達した「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、2月1日付まで4週連続で首位をキープした後、先週(2月8日付)トラヴィス・スコットの新曲「4×4」の登場により2位にランクダウンしたが、今週(2月15日付)返り咲き、通算5週目の首位を獲得した。
レディー・ガガにとっては通算6曲目の首位獲得で、あと1週間首位を獲得すれば、2011年に6週間を記録した「ボーン・ディス・ウェイ」と同率の最長記録を達成することになる。
【レディー・ガガ 首位獲得曲】
「ジャスト・ダンス feat. コルビー・オドニス」(2009年/3週間)
「ポーカー・フェイス」(2009年/1週間)
「ボーン・ディス・ウェイ」(2011年/6週間)
「シャロウ with ブラッドリー・クーパー」(2019年/1週間)
「レイン・オン・ミー with アリアナ・グランデ」(2020年/1週間)
「ダイ・ウィズ・ア・スマイル with ブルーノ・マーズ」(2025年/5週間)
ブルーノ・マーズにとって5週間以上首位を獲得した曲は「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」が通算3曲目のタイトルで、これまでには以下の9曲が首位を獲得している。
【ブルーノ・マーズ 首位獲得曲】
「ナッシン・オン・ユー B.o.B feat. ブルーノ・マーズ」(2010年/2週間)
「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」(2010年/4週間)
「グレネイド」 (2011年/4週間)
「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」(2012年/6週間)
「ホエン・アイ・ワズ・ユア・マン」(2013年/1週間)
「アップタウン・ファンク マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ」(2015年/14週間)
「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」(2017年/1週間)
「リーヴ・ザ・ドア・オープン(シルク・ソニック名義)」(2021年/2週間)
「ダイ・ウィズ・ア・スマイル with レディー・ガガ」(2025年/5週間)
「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、今週の集計期間(2025年1月31日から2月6日)に合計6,250万回のラジオ・エアプレイ(前週比と同率)、2,860万回のストリーミング再生回数(前週比3%増加)、週間セールスは10,000(前週比96%増加)をそれぞれ記録した。
数字は上昇したが、3週連続で首位を獲得したストリーミング・ソング・チャートでは先週の1位から2位にランクダウン。以前に2週間首位を獲得したデジタル・ソング・セールス・チャートでは、今週4位をキープしている。一方、エアプレイ・チャートでは先週の2位から1位に上昇して、同曲としては初の首位を獲得した。
エアプレイ・チャートでの首位獲得は、レディー・ガガにとって「ボーン・ディス・ウェイ」(2011年4月/1週間)、「パパラッチ」(2009年11月/1週間)に続く通算3曲目の首位獲得で、以下の2つの記録を更新したことになる。
・前回首位を獲得してから最も長い期間を経てエアプレイ・チャートで首位を獲得(13年10か月2週間)
・初めてエアプレイ・チャートで首位を獲得してから首位に復帰した最長期間(15年2か月3週間)
この2つの記録は、どちらもクリス・ブラウンが保持していたが、今週レディー・ガガが記録を塗り替えたことになる。
ブルーノ・マーズにとってエアプレイ・チャートでの首位獲得は通算10曲目で、同チャートの集計が始まった1990年12月以降では、リアーナ(13曲)、マライア・キャリー(11曲)に続く史上3番目の最多記録に到達した。
また、「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」はエアプレイ・チャートで先週まで史上最長記録の27週間首位を死守していたシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」(今週5位)の記録を打ち破るという快挙も達成したことになる。
「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」の各ポイントが上昇したのは、現地時間2025年2月2日に米ロサンゼルスのクリプト・ドット・コム・アリーナで開催された【第67回グラミー賞】の反響によるもので、同曲は<最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)>を受賞した。また、同曲のパフォーマンスではないが、山火事の被害にあったロサンゼルスに捧げるママス&パパスの「夢のカリフォルニア」をカバーしたことも、ポイントの上昇につながっている。
ブルーノ・マーズは、BLACKPINKのロゼとのコラボレーション・シングル「APT.」が6位に、今週も2曲をTOP10に同時ランクインさせている。
続いて今週2位には、米テネシー州スニードビル出身のカントリー・シンガー=モーガン・ウォレンの新曲「アイム・ザ・プロブレム」が初登場。TOP10入りは1月18日付で4位を記録した「スマイル」に続く今年2曲目で、以下に続く通算13曲目のランクインを果たした。
【モーガン・ウォレン TOP10タイトル】
「7 サマーズ」(2020年/最高6位)
「ウェイステッド・オン・ユー」(2022年/最高9位)
「ユー・プルーフ」(2022年 / 最高5位)
「ドント・シンク・ジーザス」(2022年/最高7位)
「ソート・ユー・シュッド・ノウ」(2022年/最高7位)
「ラスト・ナイト」(2023年/最高1位)
「ワン・シング・アット・ア・タイム」(2023年/最高10位)
「シンキング・アバウト・ミー」(2023年/最高7位)
「アイ・ハッド・サム・ヘルプ with ポスト・マローン」(2024年/最高1位)
「ライズ・ライズ・ライズ」(2024年/最高7位)
「ラヴ・サムバディ」(2024年/最高1位)
「スマイル」(2025年/最高4位)
「アイム・ザ・プロブレム」(2025年/最高2位)
1月31日にリリースされた「アイム・ザ・プロブレム」は、初週2,920万回のストリーミング再生回数、1,160万回のラジオ・エアプレイ、セールスは15,000を記録した。各チャートでは、ストリーミング・ソング・チャートで4曲目、デジタル・ソング・セールス・チャートで9曲目、カントリー・ソング・チャートでは10曲目の首位を獲得している。
「アイム・ザ・プロブレム」は、今年リリースが予定されている同名アルバムからのリード・シングル(タイトル曲)で、6月20日から始まるツアーの名称にもなっている。
先週4位にランクインしていたケンドリック・ラマーの「Luther feat. シザ」は今週3位に上昇して、同3位に初登場した2024年12月7日付以来、約2か月ぶりに最高位に到達した。同時に、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでもそれぞれ1位に復帰して、首位獲得週を8週目に更新している。
ケンドリック・ラマーは、「TV Off feat. レフティ・ガンプレイ」が今週10位に、2曲をTOP10にランクインさせている。「TV Off」も「Luther」同様に、初登場した2024年12月7日付で最高2位をマークした。
【第67回グラミー賞】で2番目にパフォーマンスを披露したビリー・アイリッシュの「バーズ・オブ・ア・フェザー」は、その反響を受けてストリーミング再生回数が前週から30%増加の1,920万回、セールスは219%増加の8,000にそれぞれ数字を伸ばし、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ27週目の首位を獲得した。
その【第67回グラミー賞】で<最優秀新人賞>のノミネート者によるメドレーにクレジットされたシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、パフォーマンス効果によりストリーミング再生回数が前週から8%増加の1,790万回、セールスは118%増加の9,000にそれぞれ上昇している。
このメドレーでパフォーマンスをしたテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は、先週の6位から8位に順位を下げたが、今週でソング・チャート“Hot 100”でのランクイン総週を77週目に更新した。この記録は、デュア・リパの「レヴィテイティング」と同率の以下に続く史上5番目に長い記録となる。
※()は最高位到達年度
91週 グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2022年/最高1位)
90週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020年/最高1位)
87週 イマジン・ドラゴンズ「レディオアクティヴ」(2013年/最高3位)
79週 エイウォルネイション「セイル」(2013年/最高17位)
77週 デュア・リパ「レヴィテイティング」(2021年/最高2位)
77週 テディ・スウィムズ「ルーズ・コントロール」(2024年/最高1位)
同メドレーの反響では、ベンソン・ブーンの「ビューティフル・シングス」も先週の15位から9位に上昇して、昨年の11月30日付以来、約2か月半ぶりのTOP10復帰を果たしている。そのパフォーマンス効果により、ストリーミング再生回数が前週から29%増加の1,600万回、セールスは515%増加の14,000にそれぞれ上昇した。
今週7位には、ザ・ウィークエンドの「タイムレス with プレイボーイ・カルティ」が先週の18位からジャンプアップして、3位に初登場した2024年10月12日付以来、約4か月ぶりのTOP10入りを果たしている。また、R&Bソング・チャートでは通算17週目の首位を獲得した。
「タイムレス」は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に初登場した収録アルバム『ハリー・アップ・トゥモロウ』のリリース効果と、【第67回グラミー賞】でのパフォーマンス効果により、ストリーミング再生回数が前週から51%増加の2,030万回に上昇した。そのパフォーマンスでは、プレイボーイ・カルティとのミックス・コラボレーション「クライ・フォー・ミー」も披露している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月14日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
2位「アイム・ザ・プロブレム」モーガン・ウォレン
3位「Luther」ケンドリック・ラマー feat. シザ
4位「バーズ・オブ・ア・フェザー」ビリー・アイリッシュ
5位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
6位「APT.」ロゼ&ブルーノ・マーズ
7位「タイムレス」ザ・ウィークエンド with プレイボーイ・カルティ
8位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
9位「ビューティフル・シングス」ベンソン・ブーン
10位「TV Off」ケンドリック・ラマー feat. レフティ・ガンプレイ
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