2024/12/16 09:30
テイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が通算17週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
先週、デラックス盤『ジ・アンソロジー』のフィジカルのリリース効果で約4か月ぶりに首位に返り咲いた本作は、今週の集計期間(2024年12月6日~12月12日)にセールスが201,000(45%減少)、ストリーミングが39,000(6%増加)を記録して、累計240,000ユニット(41%減少)を獲得。セールス・チャートでは10週目の首位を獲得して、ストリーミング・チャートでは10位にダウンした(週間再生回数は5,104万回)。
『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』は、4月19日に16曲を収録した通常盤のストリーミングとデジタル・ダウンロード、17曲を収録したフィジカル・アルバムがリリースされ、その2時間後には本編に15曲を追加した計31曲収録のデラックス盤『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント:ジ・アンソロジー』をサプライズ・リリースしている。『ジ・アンソロジー』は、これまでデジタル・ダウンロードとストリーミングのみ解禁されていたが、11月29日にCDとアナログ盤が米国のTarget限定でリリースされたため、先週売上が急増して1位に再浮上した。なお、それらのフィジカルには4曲のアコースティック・バージョンによるボーナス・トラック(別バージョンでは以前リリースされている)が収録されている。
アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得した全1,200枚以上のアルバムのうち、17週間以上を記録したのは『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が史上18作目で、2023年3月から今年の3月まで19週間(非連続)を記録したモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』以来、女性アーティストのアルバムとしては2011年から2012年に24週間をマークしたアデルの『21』以来の記録となる。
先週2位に順位を下げた ケンドリック・ラマーの新作 『GNX』は、今週も同位をキープ。週間ユニットは125,000(24%減少)を記録して、ストリーミング・チャートでは初登場から3週連続で首位を獲得している。
続いて今週3位には、BLACKPINKのロゼによる初のスタジオ・アルバム『rosie』が初登場。BLACKPINKとしては、これまで『The Album』(2020年/最高2位)、『BORN PINK』(2022年/最高1位)の2作がTOP10入りしているが、ソロとしては初のランクインとなる。
『rosie』は、初週セールスが70,000、ストリーミングが31,000(4,385万回)、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録して、累計102,000ユニットを獲得。セールス・チャートでは3位、ストリーミング・チャートでは17位にそれぞれデビューした。
本作は、エフェメラ(一部ランダム)を含む15種類以上のCDとアナログ盤をリリースしたことで売上を増加させた。また、リード曲として発表したブルーノ・マーズのコラボレーション・シングル「APT.」が11月2日付のソング・チャート“Hot 100”で最高8位、ストリーミング・チャートで2位を記録したことでも、アルバムの注目度を高めている。ラジオでは、エアプレイ総合、ポップ・エアプレイ・チャート、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでTOP30入りした。
今週は4位にも、K-POPアーティストのTWICEによるミニ・アルバム『STRATEGY』がデビューして、3月9日付で1位に初登場した『With YOU-th』に続く今年2作目、通算6作目TOP10入りを果たしている。
『Formula of Love:O+T=<3』(2021年/最高3位)
『Taste of Love』(2021年/最高6位)
『BETWEEN 1&2』(2022年/最高3位)
『READY TO BE』(2023年/最高2位)
『With YOU-th』(2024年/最高1位)
『STRATEGY』(2024年/最高4位)
『STRATEGY』は、初週セールスが81,000、ストリーミングは 6,500(886万回)、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録して、累計88,000ユニットを獲得した。本作も、エフェメラ(一部ランダム)を含む15種類以上のCDとアナログ盤による売上がセールスを増強させている。
先週5位にランクダウンしたサブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』 (75,000ユニット / 10%増加)は今週も同位をキープ。映画『ウィキッド ふたりの魔女』(74,000ユニット / 31%減少)は3位から6位に順位を下げて、マイケル・ブーブレの『クリスマス』 (62,000ユニット / 10%増加)は先週に続き7位にランクインした。
先週9位に64年ぶりのTOP10入りを果たしたビング・クロスビーのホリデー・アルバム『アルティメット・クリスマス』 (56,000ユニット / 13%増加)は、今週8位に上昇して最高位を更新。 ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(56,000ユニット / 6%減少)を9位に挟み、今週10位にはサブリナ・カーペンター によるホリデーEP『フルーツケーキ』がランクインした。
『フルーツケーキ』は、2023年11月にリリースされたサブリナ初のホリデー・ミニアルバムで、今週の集計期間初日12月6日にCD、アナログ盤、カセットテープがリリースされたことで売上が上昇。フィジカルのリリース効果により、セールスは27,326%増加の39,000、ストリーミングは210%増加の15,000(1,965万回)に数字を伸ばし、累計54,000ユニット(1,040%増加)を獲得した。
本作は、リリース当初デジタル・ダウンロードとストリーミングのみ解禁されていて、フィジカルは2023年12月に公式ウェブサイト限定でアナログ盤のみ発売されていた。前述の通り、リリースから1年後の今年12月6日にCD、カセットテープ、3種類のアナログ盤(Target限定含む)が正式にリリースされたという経緯がある。
サブリナは、今週5位にランクインしている 『ショート・アンド・スウィート』 に続く自身2作目のTOP10入りを果たし、2024年ではザック・ブライアン、フューチャー、メトロ・ブーミン、テイラー・スウィフト、モーガン・ウォレンに続く2作以上がTOP10入りした6組目のアーティストとなった。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月21日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』テイラー・スウィフト
2位『GNX』ケンドリック・ラマー
3位『rosie』ロゼ
4位『STRATEGY』TWICE
5位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
6位『ウィキッド ふたりの魔女』サウンドトラック
7位『クリスマス』マイケル・ブーブレ
8位『アルティメット・クリスマス』ビング・クロスビー
9位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
10位『フルーツケーキ』サブリナ・カーペンター
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
BE:FIRST、TVアニメ『ONE PIECE』ED主題歌「Sailing」MVのBehind The Scenes公開
2
<ライブレポート>和楽器バンドが届けた“ありったけの感謝の思い” 再会の約束を胸に和洋折衷のステージで観客を圧倒
3
Nissy、被災地・石川県輪島市へ3度目の訪問「支援の輪が広がる事を願っています」
4
「海に眠るダイヤモンド」「花とギヤマンは最終話への布石?」「鉄平はリナと誠を守るために 朝子を諦めたってことなのかな」
5
2NE1、約10年ぶりの来日公演【2024 2NE1 CONCERT [WELCOME BACK] IN JAPAN】ファイナル 圧巻のパフォーマンスでファンを魅了
インタビュー・タイムマシン
注目の画像