2013/08/14
映画『夏の終り』の完成披露試写会が14日、東京都内で行われ、出演者の満島ひかり、綾野剛、小林薫、熊切和嘉監督が登壇した。
本作は、瀬戸内寂聴さんの小説を映画化。一人の女と二人の男のセンセーショナルな愛の物語を描く。熊切監督は「かつての日本映画が持っていた陰影の美しさの再現を狙った」と語った。
この日、4人はオリジナルの浴衣を着て登場。二人の男性の間で揺れる30代半ばのヒロインを演じた満島は「オファーを受ける前に台本を読んで、自分とは関係のない大人の話だと思っていた。20代後半の自分にとっては難しい年代の役柄だったが、監督がすてきな方だと思い、見切り発車してしまった」と明かした。
一方、年下の青年を演じた綾野は「監督はとてもすてきでややこしい人。ぐちゃっとした現場だったのでその印象しか残っていない」と表現しながら「出来上がりを見たらきちんと整頓されていた。見る年齢によって違う見方ができると思う。ちゃんと時間が映っている作品」とアピールした。
また、年上の作家を演じた小林は「妻と愛人がいるのは男の憧れ。男冥利(みょうり)に尽きる役だったので楽しんで演じた。ある覚悟を持って生きた昭和の女性が描かれていると思う」と語った。
最後に満島が「複雑な女心がたくさん映っている。女性ならではの生きづらさやもがきが描きこまれているので、特に女性には共感してもらえると思う」と映画の魅力を語った。
映画は8月31日から有楽町スバル座ほか全国ロードショー。
エンタメ OVO
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