2024/12/03 20:00
SuGの39日間限定復活ツアー完遂後「不道徳」「怠惰 feat.GOMESS」「悪党feat. ADE SARIVAN」「SLY DEVIL feat.Mek from Saint After Six,BLVELY」「REQUIEM」「AFTER THROUGH THE DARK」と、新たな世界観の作品を立て続けに発表。そんな精力的な音楽活動を続けている武瑠が、11月22日【武瑠 TOUR 深世界 FINAL TO BE LIKE THRILLER】を下北沢シャングリラにて開催した。
<今いちばん描きたいことを曲に乗せてみんなに届けられるということが、本当に幸せだと思っています>
GOMESS、ADE SARIVAN、HIROTO、IKE、星熊南巫、4s4kiと、2024年の武瑠の作品やライブを共に彩ってくれた仲間たちが大集結した本公演は、海外でもその世界観が高い評価を得ている「白痴美」からスタート。tatsu(g)、浦崎信(b)、前田遊野(dr)と共に生み出す妖艶な世界観の中で漂う満員のオーディエンス。そこへ「叫べ、東京!」とラウドなロックナンバー「dark side beach」を披露すると「オイ!オイ!」叫びながら誰もがはしゃぎまわり、続く新章『深世界』幕開けの1曲となった「不道徳」の中毒性高いハイセンスなトラックが響き渡れば、その音に身を委ねながら共に口ずさむという、めくるめく独創的な音楽アプローチに多様に順応するファンの姿が印象的であった。
そして、本日最初のゲストアーティスト・ADE SARIVANが登場すると、彼の声をイメージして制作し「善と悪、最初はひとつだったのかもしれない」そんなメッセージを乗せた「悪党(feat. ADE SARIVAN)」を披露。ふたりのボーカルとラップが相性良く絡み合い、さらに会場のボルテージを上げていく。続くタイのスター・Mek from Saint After Sixと武瑠ファンにもお馴染みのギタリスト・tatsu(BLVELY)と創り上げた「SLY DEVIL feat.Mek from Saint After Six,BLVELY」では、ラウドとハイパーポップのミクスチャーでもって、八方塞がり感のある社会へのストレスを爆発させるようにエモーショナルな歌声を響かせていく。
「どうも、武瑠です! みんなのおかげでツアーファイナルまで無事辿り着けました! ありがとう! ツアー各地で言ってきたんですけど、17年間活動してきて、ひとりになって、それでもこんな風に自分が今いちばん描きたいことを曲に乗せてみんなに届けられるということが、本当に幸せだと思っています」──そう語ると、最新のバラードナンバー「REQUIEM」を切ない歌声で熱唱。過去の恋愛の鎮魂歌をドラマティックに届ければ、今日を終えたくなくて夜更かしをしようとする恋人を表現したベッドルームミュージック「akubi_girl」も続けざまに披露し、世界観の全く違うラブソングの畳み掛けでもってオーディエンスを魅了していく。
<2024年の武瑠の音楽活動が間違っていなかった証明>
そして、累計10億回再生を誇るインドの音楽プロデューサー・Karan Kanchanを迎えて完成させ、今回のツアーコンセプトにもなった新曲「AFTER THROUGH THE DARK」では、長いスランプ=暗闇の中を抜け出したときに感じた「ずっと隣にいてくれたんだ」というファンへの想いを歌い響かせていくと、誰もが真剣な眼差しでその姿を見つめていた。さらにSuG時代の楽曲「SOS」で会場中の迷える魂を救い出すと、本日2人目のゲストアーティスト・GOMESSが「俺たちはまたここでこうして出会う」と登場し、武瑠の2024年一発目のシングルであり、互いに力を抜いて付き合える友達同士だからこそ生み出せたアンニュイなコラボ曲「怠惰(feat.GOMESS)」を楽しげに柔らかく歌い届けていく。この2人が揃って共に歌いラップを奏でるだけで、圧倒的な安心感を得られる。その心地好さに浸っていたのは私だけじゃないだろう。
「リハから楽しくて楽しくてしょうがなくて。リハがスムーズに進みすぎて、リハのあと1時間半ぐらいあったんですよ。なんかね、打ち上げモードみたいになっちゃって(笑)。楽屋にすごいたくさん出演者がいるからクロストークが凄いのよ! ずっと話していたもんね。仲間たちがこんなに集まってくれて、本当に最高に嬉しいです! ありがとう!」
武瑠のMCからも分かる通り、この日のライブは多幸感に満ち溢れていた。今回のツアーを共にまわったtatsu、浦崎信、前田遊野との遠征先での思い出も爆笑しながら語り合い、そのハートフルなムードは本編最後のブロックでさらに大増幅。SuG時代のキラーチューン「Howling Magic」「HELLYEAH」からsleepyhead時代のキラーチューン「meltbeat」「heartbreaker」まで惜しみなく全身全霊でパフォーマンスしていたのだが、その中でも圧倒的な開放感を創造していたのが、今夏開催のワールドツアー【SLY DEVIL WORLD TOUR】でも熱狂の渦を生み出していた、本日3人目のゲストアーティスト・HIROTOのギターと共に披露した「READY STEADY GO」(L'Arc~en~Cielカバー)。そして、今日ここまで登場したゲスト3組(HIROTO、GOMESS、ADE SARIVAN)揃い踏みで炸裂させた「1 2 3 for hype sex heaven」。気心の知れた関係ながら互いにリスペクトし合う仲間たちと音楽愛をスパークさせながら歌い奏でるそれらの光景は、どんな困難が目の前に立ち塞がろうと終始フルスロットルで突き進んできた、2024年の武瑠の音楽活動が何も間違っていなかったを証明しているようでもあった。
<4人の異端児=教祖が集結した「TO BE LIKE THRILLER(feat.IKE,星熊南巫,4s4ki)」初披露>
鳴り止まない「アンコール!」を受け、再びバンドメンバーとステージに現れた武瑠は「MY FORTUNE FADED」でシンガロングを巻き起こし、その会場の熱量に対して「なんじゃこりゃ! ずっとトップで脳汁が出てるぞ! みんな、すげぇ卑猥な顔してる(笑)。良い顔してる! まわりの目とか気にしないで歌い狂ってる奴も最高! なんか奢ってあげたいもん!」と大歓喜。そして、2025年5月11日(日)東京・恵比寿LIQUIDROOMにて18周年記念公演【武瑠 18TH ANNIVERSARY LIVE「UST」】を開催することを発表した。この公演は、浮気者×sleepyhead×武瑠といった歴代各ソロプロジェクトの3マンライブとなっており、客席から「楽しみ!」「ヤバい!」といった声が飛び交っていた。
そして、そんな嬉しいお知らせのあとにもうひとつ嬉しいサプライズが待っていた。それは、ノンストップで駆け抜けた2024年を締め括るニューシングルであり、武瑠×IKE×星熊南巫×4s4kiといった4人の異端児=教祖が集結した衝撃のコラボ曲「TO BE LIKE THRILLER」のライブ初披露。「ぶち上がってますかぁー! 遊びに来ちゃったよぉー!(IKE)」ビジュアルからしてまるでアニメやゲームのキャラクターのようにバラバラの強烈な個性を纏った4人がステージに集い、ステージ狭しと縦横無尽に暴れまわりながらぶつかり合い、溶け合い、巨大なエモーションの塊となって、武瑠史上最大に爆発的な音楽をそこに完成させていた。ロック、アイドル、ハイパーポップと出自のフィールドは違えど、それぞれにジャンルレスで自由な表現の在り方を追い求めてきた音楽家同士。その芯にある属性は親和性が高く、こうした化学反応が生まれるのは必然だったと言えるが、それにしてもこれほどのスパークを生み出すとは恐れ入った。
なお、この衝撃のコラボ曲「TO BE LIKE THRILLER(feat.IKE,星熊南巫,4s4ki)」は後日リリース予定。如何にしてこの4人が集ったのか。どんな経緯で完成に至った楽曲なのか等々の詳細については、各々へのインタビューも含めた特集記事を近日公開する予定なので、お楽しみに。
<俺らにしかできない景色! 一緒につくってくれてありがとう!>
そんな愛すべき仲間たちとの生共演も多数あった【武瑠 TOUR 深世界 FINAL TO BE LIKE THRILLER】。その締め括りには、sleepyhead初期に創られたライブ定番曲「酩酊」「酩酊」。そして、SuGの代表曲であり、当時から今日に至るまで武瑠と武瑠の音楽を愛する者たちのアンセムとして存在し続けている「不完全Beautyfool Days」が披露された。この日最大のボリュームのシンガロングと熱量に包まれた、不完全でも無理やり前へ前へと進んでいく者同士だからこそ生み出せた音楽空間は、この日も刺激的で笑ってしまうほど美しかった。
「俺にしかできない景色。違う、俺らにしかできない景色! 一緒につくってくれてありがとう!(2025年5月11日も)最高のリキッドルームにしよう! 武瑠でした! ありがとう、バイバイ!」
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ライブ【武瑠 TOUR 深世界 FINAL TO BE LIKE THRILLER】
11月22日(金)下北沢シャングリラ セットリスト:
01.白痴美
02.dark side beach
03.不道徳
04.悪党(feat.ADE SARIVAN)
05.SLY DEVIL
MC
06.REQUIEM
07.akubi_girl
08.AFTER THROUGH THE DARK
09.SOS
10.怠惰(feat.GOMESS)
MC
11.Howling Magic
12.meltbeat
13.READY STEADY GO(feat.HIROTO)
14.HELLYEAH
15.heartbreaker
16.1 2 3 for hype sex heaven(feat.HIROTO,GOMESS,ADE SARIVAN)
En1.MY FORTUNE FADED
MC
En2.TO BE LIKE THRILLER(feat.IKE,星熊南巫,4s4ki)
En3.酩酊
En4.不完全Beautyfool Days
◎公演情報
【武瑠 18TH ANNIVERSARY LIVE「UST」】
2025年5月11日(日)東京・恵比寿LIQUIDROOM
https://www.takeru-official.tokyo/news/18thannvust/
◎リリース情報
武瑠「TO BE LIKE THRILLER feat.IKE, 星熊南巫, 4s4ki」
2024/12/05 DIGITAL RELEASE
Music & Lyrics : 武瑠, IKE, 星熊南巫, 4s4ki
Track Produce : Toki
Label : akubi Inc.
配信リンク(12/5 0:00~)
https://linkco.re/7VMG4NmA
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