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2013/08/07

アマゾンの創設者が“古いメディア”である新聞社を買収

 書籍にデジタル時代をもたらしたAmazon.comの創設者ジェフ・ベゾスが、“古いメディア”の柱である新聞社の買収に動いていることが、AP通信ワシントンにより明らかになった。

 ベゾスは、ワシントン・ポストと数紙を2億5,000万ドル(約243億円)で買収している最中とのこと。8月5日にワシントン・ポスト社が発表した。しかし、これはAmazon.comとは関係なく、あくまでベゾス個人での買収だという。

 ワシントン・ポストの会長兼CEOのドナルド・グラハムは、ベゾスを“類まれで有能な新オーナー”と称し、今回の決定は新聞業界の不振が続いた数年を経て下したものとしている。カプラン社の教育事業やいくつかのテレビ局を所有する同社は、社名を変更するというが新しい名前はまだ明らかにされていない。

 ワシントンにおけるポスト紙の重要な役割は理解しており、その意義は変わらないとしているベゾス。メディアに配布した従業員宛の文書にて、「新聞の読者に対する義務は変わらないし、オーナー個人の興味に依存するものではない。どんな結果に行き着こうと我々は真実を追い続け、過ちを犯さないよう努力する。過ちを犯した場合には、直ちにそれを認めるだろう」と述べている。

 同紙の発行者兼CEOで、1933年から同紙を所有するグラハム家の一員であるキャサリン・ウェイマウスは、現状のポストに留まるとのこと。彼女は「革新的なテクノロジーを活用する術を理解すれば、チャンスがついてくることをベゾス氏はよく知っています。彼のオーナーシップと経営手腕のもと、我が社の改革の質とペースは加速することでしょう」と読者に向けた文書で語っている。

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