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【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】(WIM)の日本版実施に伴い展開されている、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』。Vol.48となる今回は、公私ともに仲が良いシンガーソングライターのRihwaとタレントやラジオパーソナリティとして活躍する三原勇希が登場した。
三原がMCをしていた音楽番組を通じて出会い、プライベートでも多くの時間一緒に過ごしてきたいう二人。女性であることが仕事に与える影響について、Rihwaは“若い子”として扱われたり、特に異性の関係者から“お世話してあげる”というような接し方が多かったと振り返ると、「それに助けられた経験ももちろんあるんだけど、子供扱いして信頼されていないと感じることもあって、私が違うキャラクターだったり男性だったりしたら違ったんじゃないか」と説明。
三原も情報番組のリポーターや司会のアシスタントを務めた際に、同じような扱いを受けたと明かすと、「年齢や経験を重ねるうちに、そういう扱いをされることも減るし、自分自身もビビらなくなる。周りが変化していなくても自分が変化して、スタンスも変わりましたね。もっと発言して良いんだって思えたから、いろいろなことを言えるようになった」と続けた。
また、Rihwaは、母親が“女はこうあるべき”というジェンダーバイアスに対して抵抗する姿を見せてくれたと述べ、「私も大人になって、“痩せろ”って見た目のことばかり言われたり、“これって女性だからじゃないかな?”と抑圧感に気がつくようになって。今は友達ともそういう話ができるようになったから、女性同士で支え合うってすごく大切なことなんだと身をもって体験しています。だから、若い世代のアーティストにも、そういう話ができる場があったら良いなと思います」と話した。
昔の自分に「言われた通りにやらなくていい」とアドバイスしたいという三原は、「おかしいと思ったことがあっても“そういうもんだから”と周りの大人に言われてきた。台本をもらって読む仕事だとしても、自分が思ったことがあれば相談してみても良いだろうし。これはどんな仕事でも当たり前のことなんですが、そう思えなくなっていたんですよね。与えられた仕事を与えられた通りにやるだけよりも、自分の頭で考えてやったほうが良くなることもあると今は思えます」と語った。
インタビュー全文は特集ページにて公開中だ。また、【ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージック】の特設サイトでは、これまでのインタビューやプレイリストなどをまとめて見ることができる。
2007年からアメリカで開催されている【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2023年版は3月に実施された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして2022年秋にローンチした。
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