2013/08/07 14:30
“アコースティックツアー 阿漕な旅2013~ひとりあやとり~夜の海編”と題し、シンガーソングライターの中村 中が、7月22日、ビルボードライブ大阪で初のライブを行った。
2007年、紅白に出場し、その名を全国に広めたとあって会場は満員。大歓声の中、カラフルなロングワンピースを纏った中村が登場、軽く会釈をし、ピアノ弾き語りで「AM零時」を演奏。研ぎ澄まされたピアノの音色、優しくも力強くもはかない歌声が会場に響き渡った。
北海道から始まった今回の全曲弾き語りツアー。観客と音のあやとりを楽しむかのように、その場所、その日でしか味わえない一期一会のステージだと語る中村。恋愛歌「裸電球」、旅立ちをテーマの楽曲で、映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の主題歌でもある「風立ちぬ」といった楽曲などを披露。ピアノとヴォーカルだけで紡ぐ恋愛歌、独特の世界に誘われてゆくステージに観客は喝采を送った。
また、公演の中盤には、波の音のSEと共に、大阪公演のスペシャル・ゲスト、根本 要が登場!今回共演のきっかけとなった、2009年のスターダスト・レビューのアルバム「太陽のめぐみ」に収録された共作「潮騒静夜」を披露。この楽曲をライブで演奏する事は初めてだとか。二人のMCも盛り上がり、ビートルズの「Here there and every where」のカバー、お互いのデビュー曲を二人で演奏。本編最後に選んだ曲は、「さよなら十代」。ギターでステージ中央に。どんな時も初心を忘れない、自身も原点に戻るという“人生応援歌”ソングで幕を閉じる。
鳴り止まぬアンコールの拍手に応え、二人で再登場。まずはスタレビ初期の代表曲「今夜だけきっと」(1986年)を。実はこの曲、グリコ「cheeza(チーザ)」のCMで使用され、リメイクで今年6月27日にリリースし話題となった曲である。そして自身の2ndシングルであり、デビュー前の中村がシンガーソングライターとして岩崎宏美に楽曲提供した「友達の詩」を演奏。ビルボードライブでも前例のない、二時間越えの充実のステージとなった。
8月17日(土)には中村が育ったエリア、千葉で行うツアー・ファイナル“郷の空編”が開催。今年デビュー8周年。次作のアルバムに向けて創作にも取り掛かっているという、シンガーソングライター中村 中の今後の活躍に期待したい。
Photo:Kenju Uyama
◎公演情報
【中村 中
アコースティックツアー 阿漕な旅2013~ひとりあやとり~夜の海編】
7月22(月) ビルボードライブ大阪
with special guest 根本 要(from STARDUST REVUE)
More info:Billboard Live OSAKA
8月2日(金) 名古屋 ブルーノート
ゲスト:山崎ハコ
More info:Blue Note Nagoya
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