2013/08/06
原作者の角田光代さん(左)と原田知世
NHK・ドラマ10「紙の月」スタジオ取材会が6日、東京都内で行われ、主演を務める原田知世と原作者の角田光代さんが出席した。
同作は、直木賞作家・角田さんが、心に空漠を抱えた女性たちの切実な思いを描いた、第25回柴田錬三郎賞を受賞した小説のドラマ化。原田は、ささやかな幸せを追い求める中で、パート先の銀行から1億円もの大金を着服してしまう主婦・梅澤梨花を演じる。
原田は「今回の役はこれまでにない大きな犯罪を犯す女性役。梨花さんがそこに至るまでの道筋、心模様を日々探しながらの撮影です」と神妙な面持ちで「今持てる力を出し切ってこの役を演じ切りたいと思う」と決意を語った。
一方、角田さんは「銀行員の女性が使い込みをしたという事件を調べると大抵が“男性に対して貢ぐ”という形で書かれていて、それに違和感を覚えた。そうではなく“お金を介在してしか恋愛ができなかった”という能動的な女性を描きたかった」と作品について説明。
また「梨花は悪いことはしているけれども、清潔感がアダとなるような人物として描いていたので、原田さんの清潔感や透明感がすごく近いと思った。見るのが楽しみ」と期待を寄せた。
本作の内容にちなみ、“自身の金銭感覚”について評価を求められると、角田さんは「私は計算ができない。でもたくさんお金を使うことに慣れていないので、“ザル”ですけど破たんはしない」と苦笑。原田も「普通だと思います。お金遣いが荒いというようなことはないと思います」と笑った。
ドラマは、2014年1月7日から、NHK総合で毎週火曜午後10時~10時48分、放送。(連続5回)
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