リタ・オラが自身のライブで、31歳で亡くなったコラボレーターのリアム・ペインをトリビュートした。リアムは、現地時間2024年10月16日にアルゼンチン・ブエノスアイレスのホテルの3階から転落し、命を落とした。

　その数時間後、大阪でステージに立ったリタは、映画『フィフティ・シェイズ・フリード』サウンドトラックに提供した、故リアムとコラボ曲「For You」を披露した。ファンが撮影した動画には、目に見えて感情的になっていて、歌うのが辛そうなリタの姿が映っている。そしてステージの床を見ながら歩いたり、客席に背を向けて天井を見上げたりしながら、観客に曲を歌うのを手伝ってもらっている。

　その後、リタはステージのライザーに座り、最後のプレコーラスを歌おうとしたが、途中でまた歌えなくなり、「今はこれを歌うことができない、私のために歌ってくれる？」と両手で顔を覆う前に観客を指差しながら言った。

　スクリーンには、スタジオで撮影されたリタと故リアムのモノクロ写真が映し出されており、彼女はファンがコーラスを歌うのを見届けた後、「ごめんなさい」と言い、腕を組みながらステージを後にした。

　米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で最高76位を記録した「For You」は、映画『フィフティ・シェイズ・フリード』のサウンドトラックに収録されているほか、故リアムのソロ・アルバム『LP 1』やリタのアルバム『フェニックス』でも聞くことができる。

　リアムの訃報が流れた後、リタは「For You」が自分にとって“全く新しい意味を持つようになった”とインスタグラムに書き込んでいた。自分とリアムの写真をシェアした彼女は、「彼はとても優しい魂の持ち主で、決して忘れることはない」と綴り、「彼との仕事がとても好きだった。ステージでも、ステージ外でも、一緒に過ごす時間が楽しかった。この悲劇的なニュースに打ちのめされています」と心境を明かしていた。