ローリン・ヒルが、今年8月上旬に米ニュージャージー州メープルウッドで開催されたコロンビア高校の同窓会に姿を現した。

　かつての同級生が投稿した動画によると、ローリンは参加のみならず、マイクを手に即興パフォーマンスを行い、自身のキャリアからヒット曲を披露した。名盤『ミスエデュケーション』から「Ex-Factor」、フージーズの「Ready or Not」といったアンセムを歌い、後者では母校への敬意を込めて歌詞を変更し「CHSがテイクオーバー／バッファロー・ソルジャー／ドレッドロック・ラスタ」とラップした。「皆さんに神のご加護を。本当に愛しています」という言葉で彼女はパフォーマンスを締めくくった。

　ローリンの同級生たちは、彼女が同窓会に現れ、自分たちのために親密なパフォーマンスを行ったことに大興奮し、SNSでその喜びを共有した。あるクラスメイトは“言葉を失った”と書き込み、別のクラスメイトは“夢を見ているかと思った”とコメントした。「このために州外から来てくれた人々もいた。本当に素晴らしかった。@mslaurynhillが即興パフォーマンスをしてくれたことには、まだ言葉が出ない」とある人はインスタグラムに投稿し、「この同窓会は魂にとても良いものだった」と綴った。さらには、「先週の土曜日の夜からやっと目覚めたところ……。夢を見ていたのか、これは本当に起こったことなのか？ミス・ヒルは間違いなく天からの贈り物です」と投稿した人もいた。

　ローリン・ヒルとフージーズは、この夏ツアーを行う予定だったが、8月初旬のツアー開始直前にキャンセルを発表した。ローリンは、チケットの売れ行きにある“物語”が影響したと説明したが、イギリスとヨーロッパでのツアーは計画通り行われる予定だ。

　彼女は、「昨年、怪我に見舞われたため、いくつかの公演スケジュールを変更せざるを得ませんでした。残念なことに、センセーショナリズムとクリックベイト的な見出しを好む一部のメディアは、北米ツアーのチケット販売に影響を与えるような物語を作り上げたようです」とインスタグラムに投稿した声明で述べ、「この残念な描写は、私の意図と芸術へのコミットメントに対する信頼と信念の重要性を薄れさせるようなものです」と説明していた。